大日本印刷の駅ナビアプリ、「東京駅構内ナビ」に採用 駅構内で経路案内

2014年12月20日 13:28

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BLE Beaconの技術を利用して、複数のフロアがある建物でも正確に位置情報を把握できる、スマートフォン用ナビゲーションアプリの利用イメージ(大日本印刷の発表資料より)

BLE Beaconの技術を利用して、複数のフロアがある建物でも正確に位置情報を把握できる、スマートフォン用ナビゲーションアプリの利用イメージ(大日本印刷の発表資料より)[写真拡大]

  • BLE Beaconの技術を利用して、複数のフロアがある建物でも正確に位置情報を把握できる、スマートフォン用ナビゲーションアプリの画面サンプル(大日本印刷の発表資料より)

 大日本印刷(DNP)と、その子会社で、電子メディアの企画制作を行うDNPデジタルコムは18日、BLE Beacon(ビーエルイービーコン)の技術を利用して、複数のフロアがある建物でも正確に位置情報を把握できる、スマートフォン用ナビゲーションアプリを開発したと発表した。さらにこのアプリが、東日本旅客鉄道(JR東日本)が2014年12月18日~2015年2月28日に行う実証実験「東京駅構内ナビ」で採用され、サービスが開始されたという。

 利用者はまず、専用アプリ「東京駅構内ナビ」をApp Storeから無料でダウンロード。東京駅構内でこのアプリを立ち上げると、画面上の構内図に現在位置が表示される。次に、駅構内の目的地を設定すると、現在位置から目的地までの経路が表示される。

 駅構内に設置されている、出口や乗り場を示す案内サインを画面にも表示するため、利用者は目の前の場所と画面を比較しながら経路を確認できる。

 一般的なナビゲーションサービスが利用するGPS(Global Positioning System : 全地球測位システム)は、駅のように、複数のフロアにまたがる立体的な構造を持つ建物の中では、正確な位置の把握が困難だ。今回の実験では、駅構内の160箇所に設置されたビーコンによって、利用者の位置を数メートルの範囲でより正確に把握することができるという。

 実施期間は来年の2月28日までを予定。対象エリアはJR東日本「東京駅」1階、地下1階、改札内コンコースで実施している。アプリのダウンロードにはiOS7.1.2以上が必要。(記事:町田光・記事一覧を見る

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