日立、スイスのABBと高圧直流送電事業で合弁会社を設立

2014年12月16日 21:04

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高圧直流送電の活用例を示す図(日立製作所の発表資料より)

高圧直流送電の活用例を示す図(日立製作所の発表資料より)[写真拡大]

 日立製作所は16日、スイスの重電メーカーのABBと共同で、日本国内向けの高圧直流送電(HVDC)事業を行う会社を設立することで合意したと発表した。

 合弁会社は、数か月後に設立する予定で、本社は東京に置く。出資比率は日立が51%、ABBが49%。今後、日立が主契約者として受注する高圧直流送電事業に、ABBの最新技術を導入するという。また、システムの設計、エンジニアリング、機器供給などを一括で請け負い、アフターサービスも手掛けるとしている。

 高圧直流送電システムは、送電側で交流の電気を直流に変換した上で、2つの電力系統間で送電し、受電側で再び交流に変換するというもの。両社は今後、電力系統の制約が多いなどの短所を持つ旧来の他励式システムに代わり、電力系統の制約が少ないなどの長所を持つ自励式システムの設置を進めていくという。(記事:松本 茂樹・記事一覧を見る

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