ビッグバン直後に宇宙が崩壊しなかった理由は「未知の物理」ではなく重力?

2014年11月21日 20:11

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記事提供元:スラド

あるAnonymous Coward 曰く、 欧州原子核研究機構(CERN)でヒッグス粒子が発見されたが、このことから「ビッグバン直後にヒッグス粒子が生成された」ことが示されるという。さらに、そこからは「加速膨張する初期宇宙でヒッグス粒子が作られたことによって宇宙が不安定になり、崩壊が引き起こされたはずであることを示す」という。ではなぜ現在宇宙は存在しているのだろうか。これを解決する新たな理論が発表された。それによると、重力によって宇宙は安定したからだという(アストロアーツ)。

 これは「粒子加速器による実験では測れない」とのことだが、今後得られる宇宙マイクロ波背景放射や重力波の観測データから、この相互作用をより詳細に明らかにし、初期宇宙の進化にどのような影響を及ぼしたのかを解き明かす計画だという。

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