従業員22人中8人が育児休暇を取得 イクメン企業アワードが決定

2014年10月25日 22:03

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記事提供元:エコノミックニュース

 厚生労働省が発表した第2回「イクメン企業アワード」受賞企業に、従業員数わずか22人の建設会社、アース・クリエイト有限会社(岐阜県)は選ばれた。従業員数22人中8人の男性従業員が育児休暇を取得した実績を持つほか、ワークライフ・バランスを充実させるための様々な制度を整えたことが評価された。

 イクメン企業アワードは、男性がもっと積極的に育児に関わることができる社会をつくるために国が進めている、イクメンプロジェクトの一環で行われたもの。

 アース・クリエイトは岐阜県にある、路面標識や駐車場工事、電気事業などを手掛ける会社だ。従業員わずか22人という小規模事業所で、男性従業員が多い環境にもかかわらず、これまで述べ8人の男性従業員が育児休暇を取得した実績を持つ。

 営業本部長が毎月、個人目標をもとに個人面談を行うが、その際に家族状況も把握。必要に応じた休暇の取得を促しているという。配偶者出産時の特別休暇は2週間取ることができ、始業時間の繰り上げ・繰り下げなど柔軟な働き方を可能にする制度も充実している。

 特筆すべきは、ワークライフ・バランスを推進することで、作業効率を大幅にアップさせている点だ。ワークライフ・バランスの充実に取り組む前の2007年には、時間外労働が年間300時間に及んでいたものが、取り組みをスタートしてからの13年には年平均換算110時間と、3分の1にまで圧縮された。

 両立支援の取り組みがきっかけとなり、会社全体で休業者をフォローし合う意識が醸成され、作業効率が向上したことが大きな理由だという。

 日本では男性の育児休業取得率は2%、家事・育児への参加時間は先進国の中で最低水準だ。その背景には、平均1700時間強という、諸外国と比べて長い労働時間がある。一方で、長時間労働に反比例して、日本の1時間当たり生産性は極めて低いという皮肉な調査結果もある。厚労省は有給休暇の消化義務化の検討を始めたが、アース・クリエイトの事例は、ワークライフ・バランスの充実が作業効率向上につながることを示した良い例といえるだろう。(編集担当:横井楓)

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