積水ハウス・30年後の資産価値を高めた、新「イズ・シリーズ」を発表

2014年5月24日 20:32

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記事提供元:エコノミックニュース

積水ハウスは、5月から基本性能を向上させストック価値を高めた鉄骨戸建2階建て住宅、新「イズ・シリーズ」の販売を開始した。最高級外壁材「ダインコンクリート」や外壁塗装に「ハイブリッド光触媒」を使用することで、30年後も美しい外壁を実現した。

積水ハウスは、5月から基本性能を向上させストック価値を高めた鉄骨戸建2階建て住宅、新「イズ・シリーズ」の販売を開始した。最高級外壁材「ダインコンクリート」や外壁塗装に「ハイブリッド光触媒」を使用することで、30年後も美しい外壁を実現した。[写真拡大]

 住宅メーカー大手の積水ハウスは、2014年5月より、同社の主力商品である鉄骨戸建2階建て住宅「イズ・シリーズ」を大幅にリニューアルして販売を開始した。「イズ・シリーズ」は発売開始から30年の実績を持ち、同社鉄骨戸建住宅の販売の50パーセント以上を占める人気シリーズ。この「イズ・シリーズ」はオリジナルのコンクリート外壁を用い、標準で高い耐震性、耐久性、断熱性と設計の自由度を兼ね備えた高付加価値の住宅でもある。消費増税の影響などで住宅市場が揺れる今、業界シェアトップが新「イズ・シリーズ」で高級住宅路線に全力を注ぐ勝算はどこにあるのだろうか。

 4月1日から施行された消費税増税の影響は、住宅、不動産業界に大きな不況をもたらすのではないかと懸念されていたものの、想定されていた以上の大きな混乱は今のところ回避できているようだ。それどころか、住宅メーカーの担当者などによると、消費増税の駆け込み需要の反動減は早くも落ち着きを見せ始めているのではないかという見方が強い。中でも注目が高まっているのが二世帯住宅や賃貸併用住宅で、これらの住宅は税制改革後に相続税の優遇措置が適用されるので、それを見越して購入を検討する顧客が急増している。積水ハウスの新「イズ・シリーズ」は、まさにこの層も狙ったものだと考えられる。

 今回、大幅にリニューアルされた新「イズ・シリーズ」最大の特長は、高い耐火、耐水性能の外壁「ダインコンクリート」と防汚性能を高めた「タフクリア30-ハイブリッド光触媒仕様」。

 「ダインコンクリート」は、重厚感と豊かな表情を持つ同社オリジナルの高性能コンクリート外壁で、900度の熱にも耐える耐火性能と高い耐久性能を誇る。また、外壁塗装に採用されている「タフクリア30-ハイブリッド光触媒仕様」は太陽光に当てると活性酸素が発生し、壁面に付着した汚れを分解するとともに、大気中の有害物質も分解する機能を持つ。さらに、紫外線による色褪せなどの劣化も抑制するほか、超親水性作用によって、付着した汚れも雨などで洗い流される機能がある。しかも、メンテナンスサイクルは30年が想定されており、早い話、白い外壁は30年後でも当初の白い外壁のままというわけだ。メンテナンス費用が格段に節約できる上、30年後の資産価値も高くなるだろう。

 また、高性能樹脂サッシとアルゴンガス入り複合ガラスを採用することで、三段階の断熱仕様バリエーションを準備し、寒冷地などへの対策も万全だ。国が2020年を目処に推進する住宅のネット・ゼロ・エネルギー化にも大きく貢献している。

 「イズ・シリーズ」は、6寸勾配の大きな屋根が特徴の「IS STAGE(イズ・ステージ)」と5寸勾配及びフラット屋根の「IS ROY+E(イズ・ロイエ)」で構成される。標準仕様で、「イズ・ロイエ」は坪単価は62万円から、「イズ・ステージ」は80万円からと、高級住宅であることは間違いない。しかしながら、高い耐久性能によるメンテナンス費用の削減と、省エネ+創エネによる光熱費用の削減効果を考えると、あながち「高い買い物」ではないかもしれない。(編集担当:藤原伊織)

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