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欧米為替見通し:ウクライナ情勢、カウントダウン
*17:16JST 欧米為替見通し:ウクライナ情勢、カウントダウン
本日12日の欧米市場のドル・円は、ウクライナ東部2州(ドネツク州、ルガンスク州)での住民投票で独立を求める住民の意思が確認されたことで、リスク回避の円買いで上げ渋る展開が予想される。
ドル・円のテクニカル分析、一目均衡表では、本日、先行スパン1(102円78銭)が先行スパン2(102円44銭)を上抜けて「変化日」となった。現状は、雲の下で推移していることで「売りの時代」だが、変化日により、上昇トレンドへ転換するか、あるいは、下落トレンドが加速するか、見極めることになる。
ウクライナでは、5月25日に大統領選挙が予定されているが、プーチン露大統領は、ガス代金の支払いが無ければ、6月1日からの天然ガス供給の停止を警告している。
ウクライナ東部2州(ドネツク州、ルガンスク州)の住民投票では、クリミア自治共和国と同様に独立が支持されたことで、25日のウクライナ大統領選挙に向けて、東南部各地でウクライナ暫定政権からの離脱、ロシアへの編入を求める声が拡散することが警戒されている。
第2次世界大戦で約700万人の犠牲者を出したウクライナでは、西部地方は、ナチスドイツをスターリンの恐怖政治からの解放者として見なしてソ連軍と戦い、東部地方は、ソ連軍と共にドイツ軍と戦った。
現在のウクライナも、西側はドイツなどの欧州寄りであり、東側は、ロシア寄りとなっている。
ウクライナ暫定政権には、米国のCIAやFBIがアドバーザーとして関与し、米国の民間軍事会社の戦闘員が軍部に関与しており、東南部の親ロシア派武装勢力には、ロシア軍の特殊部隊が関与しており、米露の代理戦争的な内戦が勃発する可能性が高まりつつある。
【今日の欧米市場の予定】
21:00 印・3月鉱工業生産(前年比予想:-1.5%、2月:-1.9%)
01:00 プロッサー米フィラデルフィア連銀総裁が講演予定
03:00 米・4月財政収支(予想:+1140億ドル、13年4月:+1129億ドル)
欧州連合(EU)外相理事会《KO》
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