P&Pホールディングス:14年3月期業績は増収増益

2014年5月11日 08:18

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記事提供元:日本インタビュ新聞社

■子会社化したジャパンプロスタッフが業績に貢献、バックヤードサポートの売上が大幅増加

 P&Pホールディングス<6068>(JQS)の14年3月期連結業績は、コンビニエンスストアの出店エリア拡大に伴う棚卸サービスの需要増加や、通販市場の拡大に伴う物流拠点作業の需要増加に加え、子会社化した株式会社ジャパンプロスタッフ(旧 藤栄テクノサービス株式会社)が、全国の食品生産工場へ積極的な営業を行い案件の獲得に注力をしたため、バックヤードサポート領域の売上が大幅に増加した。その結果、売上高は261億55百万円(前年同月比13.8%増)となった。

 利益面については、組織体制の見直し、業務効率化の推進、販管費の抑制を行った結果、営業利益5億51百万円(同8.4%増)、経常利益5億46百万円(同6.9%増)、純利益2億73百万円(同1.5%増)であった。

 同社は、SPО(セールス・プロセス・アウトソーシング)サービス、BYS(バックヤードサポート)サービス、HR(ヒューマンリソース)サービス、その他のサービスの4事業を展開している。

 SPОサービスは、放送・通信キャリア、一般消費材メーカー、流通・小売業、及び各関連企業を中心に販売支援・営業支援に係る各種サービス業務および生鮮技術者派遣・請負、レジ業務派遣、その他小売店・専門店における各種サービスを総称している。売上高は133億60百万円(同3.9%減)。

 BYSサービスは、小売店舗・倉庫の商品棚卸代行業務や、販売プロセスのバックヤード作業を支援するサービス。営業を積極的に行った結果、新規顧客の開拓が進み、売上高75億54百万円(同69.6%増)と大幅増収となった。

 HRサービスは、事業者向けコールセンター派遣・請負、事務・IT人材派遣、人材紹介等を行っている。売上高は、企業の求人需要が回復しているため、51億56百万円(同12.1%増)と堅調に推移した。

 その他のサービスでは、WebSPOサービス、海外支援サービスなどを行っている。売上高は83百万円(同151.8%増)と2.5倍増と急成長している。

 主力のSPОサービスは減収になったものの、BYSサービスの急成長もあり、全体では2ケタ増収となった。

 利益面については、販管費が37億47百万円(同5.5%増)となったものの、販管費率が14.3%と1.2ポイント改善したことで増益。

 今期15年3月期業績予想は、売上高280億円(前期比7.1%増)から300億円(同14.7%増)、営業利益6億円(同8.8%増)から7億50百万円(同36.0%増)を見込んでいる。

 9日の株価は、302円。株価指標はPER11.8倍(1株当たり純利益25円48銭で算出)、PBR0.93倍(1株当たり純資産323円57銭で算出)、配当利回り3.31%と割安といえる。

 チャート的には300円近辺の下値支持線に接近していることから、反発が予想される。(情報提供:日本インタビュ新聞社=Media-IR)

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