日産、ナイジェリアで自動車生産を開始 アフリカ販売を16年までに倍増へ

2014年4月28日 11:55

印刷

日産自動車が「パトロール」の生産を開始したナイジェリア・ラゴスの組立工場

日産自動車が「パトロール」の生産を開始したナイジェリア・ラゴスの組立工場[写真拡大]

  • 日産自動車が「パトロール」の生産を開始したナイジェリア・ラゴスの組立工場

 日産自動車は25日、大手自動車メーカーとして初めてナイジェリアで自動車生産を開始したと発表した。8月には3車種の量産を開始し、同国市場でのプレゼンスを高めていくという。

 同社によると、ナイジェリアで初めて生産する車種「パトロール」がラゴスの組立工場でオフラインした。また、5月初頭には、「アルメーラ」と「NP300」の生産も開始する予定。

 日産の専務執行役員、アフリカ・中近東・インド マネジメント コミッティ議長である秦孝之氏は、「新自動車政策が発表された後、7か月で最初の車両を生産した。ナイジェリアでの生産開始に向け迅速に取り組んできたことで、先発者としての利益を確保しようとしている」とコメントしている。

 同社は、アフリカ大陸での販売台数を2012年末の11万台から2016年までに倍増させる中期成長計画を掲げており、アフリカ最大の人口を擁するナイジェリアを、重要な市場として位置付けている。

 また、同社はアフリカ以外にも高い成長を続ける市場での事業拡大を推進しており、メキシコ、ブラジルで工場を開設したほか、インドネシア、タイ、中国では様々なプロジェクトを実行している。昨年は、ミャンマーで、経済開放後に初めて自動車生産を行う自動車メーカーとなることも発表した。

関連記事