三菱レイヨン、ドイツに欧州法人を設立 欧州事業を強化

2014年4月1日 18:32

印刷

 三菱レイヨンは1日、ドイツ・デュッセルドルフの駐在員事務所を改め、現地法人「MRC Europe GmbH」(MRCE)として設立し、4月1日から業務を開始すると発表した。欧州事業の拡大と促進を図る。

 同社はこれまで、欧州顧客向けに、産業用途の炭素繊維・複合材料、フィルム・コーティング材料などの機能化学品や、浄水器などを販売してきたが、地域に密着したマーケティング活動を促進するために2011年にドイツ・デュッセルドルフに駐在員事務所を開設していた。その後、欧州のビジネス拡大に合わせて、2013年11月に法人格を持つMRCEを設立。今回、1日からマーケティング活動に加えて本格的な販売活動を開始する。

 欧州では、同社の注力する自動車と風力発電翼向け炭素繊維の市場が急拡大している。また、同社のアクア事業でも欧州市場を有望と見ているという。同社は今後、MRCEを欧州の営業拠点として活用することで、急拡大する市場の成長を取り込んで事業拡大を図るとしている。

関連記事