欧米為替見通し:米国1月の雇用統計、ポジティブ・サプライズに要警戒

2014年2月7日 17:12

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記事提供元:フィスコ


*17:12JST 欧米為替見通し:米国1月の雇用統計、ポジティブ・サプライズに要警戒

本日7日の欧米市場のドル・円は、米国1月の雇用統計を見極める展開となる。

米国1月の雇用統計の予想は、失業率が6.7%(12月:6.7%、最高6.9%、最低6.5%)、非農業部門雇用者数は前月比+18.3万人(12月:+7.4万人、最高+27.0万人、最低+10.5万人)と見込まれている。

米国1月の景況感指標が悪化していること、雇用統計の調査対象週(1月12日)が厳しい寒波に襲われていたことで、12月同様に悪天候によるネガティブ・サプライズが警戒されている。

また、12月の非農業部門雇用者数(前月比+7.4万人)は、悪天候の影響ではなく、11月の増加分の反動減との見方から、期待通りに上方修正されない可能性も指摘されている。

しかしながら、市場が悲観的になっていることで、ポジティブ・サプライズに警戒しておきたい。

1)米国政府の優遇措置(失業保険プログラム)が2013年末に失効し、130万人の失業者が緊急失業保険の給付を失い労働市場から退いたことで、失業率が6.5%程度まで低下する可能性。

2)12月の非農業部門雇用者数が上方修正される可能性。

3)2013年3月までの雇用者数が203万人から34.5万人上方修正され237.5万人となる可能性。

ドル・円のテクニカル分析では、ダブルトップ(105円45銭・105円42銭)の完成、フィボナッチ・リトレースメント61.8%戻し105円49銭(124円14銭-75円32銭)達成で、100円62銭付近への反落が予想されていたが、4日の安値100円76銭で調整局面が終了したか否かを見極めることになる。

【今日の欧米市場の予定】

18:30 英・12月商品貿易収支(予想:-93億ポンド、11月:-94.39億ポンド)
18:30 英・12月鉱工業生産(前月比予想:+0.6%、11月:0.0%)
18:30 英・12月製造業生産(前月比予想:+0.6%、11月:0.0%)
20:00 独・12月鉱工業生産(前月比予想:+0.3%、11月:+1.9%)
22:30 加・1月失業率(予想:7.1%、12月:7.2%)
22:30 米・1月失業率(予想:6.7%、12月:6.7%)
22:30 米・1月非農業部門雇用者数(予想:+18.3万人、12月:+7.4万人)
05:00 米・12月消費者信用残高(予想:+120億ドル、11月:+123.18億ドル)《KO》

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