住友商事、タイ304工業団地で新物流センターを稼働開始

2014年1月30日 12:36

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住友商事がタイで新設した物流センター「プラチンブリ支店」のオフィス外観

住友商事がタイで新設した物流センター「プラチンブリ支店」のオフィス外観[写真拡大]

  • 住友商事がタイで新設した物流センター「プラチンブリ支店」の倉庫外観
  • 住友商事がタイで新設した物流センター「プラチンブリ支店」の倉庫内部

 住友商事は29日、タイの物流事業会社Sumisho Global Logistics (Thailand) (SGLT)を通じてプラチンブリ県の「304工業団地」内に新物流センター「プラチンブリ支店」を設立し、2014年1月1日から稼働を開始したと発表した。タイでの物流事業拡大を図る。

 同社によると、プラチンブリ支店はカンボジア国境から西へ120キロメートルの位置に所在し、タイ国内物流に加えて、タイ・カンボジア間の国境経済圏へのアクセスがよいという優位性がある。

 周辺に物流サービス事業を展開する企業がまだ少なく、いち早く物流ネットワークを拡充することで、在カンボジア日系企業を含む多国籍企業に対して、よりタイムリーな物流・倉庫サービスを提供するという。

 プラチンブリ支店が位置するタイ東部は、ラヨン地区やチョンブリ地区に続く産業集積地。同地域は、比較的標高が高く洪水被害を受ける可能性が低いことや、労働力の確保が比較的容易という理由から、OA機器や自動車関連企業などの製造業の新規進出が加速している。

 住友商事は、1989年にSGLTを設立して以来、ナワナコン工業団地を中心として主に電子・電機産業向けに総合物流サービスを提供してきた。2000年代に入り、レムチャバン支店、アマタナコン支店などチョンブリ県の拠の開発を進めた。

 現在、タイでオペレーションに携わる物流倉庫の延べ床面積は、約80,000平方メートル。また、ベトナム、インドネシアにも物流拠点を有している。同社は今後、ASEAN諸国を中心にアジアにおける物流サービス事業の更なる拡大を目指すとしている。

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