欧米為替見通し:バーナンキFRB議長に感謝するクリスマスイブ

2013年12月24日 17:07

印刷

記事提供元:フィスコ


*17:07JST 欧米為替見通し:バーナンキFRB議長に感謝するクリスマスイブ

本日24日の欧米市場のドル・円は、クリスマスイブで閑散取引となるため、動意に乏しい展開が予想される。

ドル・円相場は、年内満期を迎えるオプション・トリガーが105円から106円にかけて断続的に控えており、クリスマス週で閑散取引の中で、突発的なドル買い・円売り材料が出た場合は、買い仕掛けが予想されるため要警戒となる。

バーナンキFRB議長のクリスマスプレゼント「失業率6.5%達成後もかなりの期間ゼロ金利政策継続」により、日・米の株式市場は16000円処で推移しており、安倍トレード(日本株買い・円売り)の掉尾の一振期待が高まりつつある。

2012年12月14日、タカ派のフィッシャー米ダラス地区連銀総裁は、「米国連邦準備理事会(FRB)の金融政策は『ホテル・カリフォルニア』化するリスクがあった。いつでもチェックアウトできるが、決してホテルを去ることはできない」と警鐘を鳴らした。

2013年12月18日、連邦公開市場委員会(FOMC)で、テーパリング(量的緩和縮小)(850億ドル⇒750億ドル)が開始され、ホテル・カリフォルニアからのチェックアウトの準備が始まった。

12月23日、フィッシャー米ダラス地区連銀総裁は、「連邦公開市場委員会(FOMC)では、200億ドルのテーパリング(量的緩和縮小)を主張した。市場はそれに対応できたと思う、今後は経済の展開と見極めることになる」と述べた。

2014年の連邦公開市場委員会(FOMC)では、ハト派のイエレン第15代FRB議長の頭上で、非伝統的金融政策やフォワードガイダンス(将来の金融政策指針)に批判的なタカ派のフィッシャー次期FRB副議長(候補)とフィッシャー米ダラス地区連銀総裁という2羽のタカが舞うことになる。

【今日の欧米市場の予定】

21:00 米・前週分MBA住宅ローン申請指数(前回:-5.5%)
22:30 米・11月耐久財受注(前月比予想:+1.8%、10月:-1.6%)
23:00 米・10月住宅価格指数(連邦住宅金融局)(前月比予想:+0.4%、9月:+0.3%)
24:00 米・11月新築住宅販売件数(予想:43.8万戸、10月:44.4万戸)
24:00 米・12月リッチモンド連銀製造業指数(予想:10、11月:13)

クリスマスイブ:半日取引(英、独、仏、米)、ブラジル休場《KO》

関連記事