(中国)地方債務規模、中央政府の想定以上に拡大か

2013年12月19日 10:28

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記事提供元:フィスコ


*10:28JST (中国)地方債務規模、中央政府の想定以上に拡大か
中国で近く発表予定とされる地方政府の債務残高について、中央政府の想定以上に膨らんでいた可能性が報じられている。中国共産党・政府が先の中央経済工作会議で、地方債務問題を来年の重要政策の一つに挙げたことなどから、同問題の厳しい状況がうかがえると専門家は指摘している。

中国国家審計署(日本の会計検査院に相当)は今年8月に地方債務の全国監査を開始しており、その結果は近く公表される見通しだ。中欧陸家嘴国際金融研究院の劉勝軍氏は、債務規模が20兆元(約340兆円)近くに達していると予測。また、中華企業家連合会の保育鈞氏は20兆元を超え、2012年国内総生産(GDP)の50%相当に接近していると分析している。

なお、国家審計署が2011年に発表した統計によると、地方債務総額は2010年末時点で10兆7000億元だった。《NT》

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