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欧米為替見通し:12月のテーパリング(量的緩和縮小)
*17:14JST 欧米為替見通し:12月のテーパリング(量的緩和縮小)
本日11日の欧米市場のドル・円は、来週17-18日の連邦公開市場委員会(FOMC)でのテーパリング(量的緩和縮小)の可能性が高まっていることで下げ渋る展開が予想される。
安倍トレード(日本株買い・円売り)の利食いが行われていることで、注目すべき水準は、6日の米国11月の雇用統計発表後の安値102円40銭、9日のシドニー市場での安値102円45銭が堅持されるか否かとなる。
バーナンキFRB議長が、2012年12月の連邦公開市場委員会(FOMC)で量的緩和第3弾(QE3)を打ち出したのは、2012年末の「財政の崖」に対する安全網だった。
2013年9月の連邦公開市場委員会(FOMC)でテーパリング(量的緩和縮小)を見送った理由も、米国議会で難航していた財政協議に対する安全網であり、財政協議決裂、政府機関の閉鎖、連邦政府債務上限引き上げ協議のリスクを緩和した。
米上下両院の財政協議が合意に達して3年間にわたる対立が打開されたことで、バーナンキFRB議長がテーパリング(量的緩和縮小)を躊躇する要因が取り除かれた。
バーナンキFRB議長の恩師であるフィッシャー前イスラエル中銀総裁が、12月のテーパリング(量的緩和縮小)を勧めていること、財政協議が合意されたこと、2013年11月の失業率が7.0%まで低下し、1-11月の月平均非農業部門雇用者数が+188,545人となっていること、などで、17-18日のFOMCでのテーパリング(量的緩和縮小)の可能性が高まっている。
【今日の欧米市場の予定】
21:00 米・前週分MBA住宅ローン申請指数(前回:-12.8%)
03:00 米財務省10年債入札(210億ドル、リオープン)
04:00 米・11月財政収支(予想:-1400億ドル、12年11月:-1721.12億ドル)《KO》
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