21日の米国市場ダイジェスト:ダウは109ドル高、雇用指標好感で過去最高値を更新

2013年11月22日 07:40

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記事提供元:フィスコ


*07:41JST 21日の米国市場ダイジェスト:ダウは109ドル高、雇用指標好感で過去最高値を更新

■NY株式:ダウは109ドル高、雇用指標好感で過去最高値を更新

NYダウ       ナスダック
終値 :16009.99  終値 :3969.15
前日比:+109.17   前日比:+47.88
始値 :15908.07  始値 :3938.11
高値 :16016.04  高値 :3970.91
安値 :15908.07  安値 :3936.82

21日の米国株式相場は上昇。ダウ平均は109.17ドル高の16009.99、ナスダックは47.88ポイント高の3969.15で取引を終了した。週間新規失業保険申請数が予想より少なかったことが好感され、終日堅調推移となった。セクター別では、半導体・半導体製造装置や自動車・自動車部品が上昇する一方、電気通信サービスや食品・飲料・タバコが下落した。

自動車のゼネラル・モーターズ(GM)は、米財務省が年末までに保有する全株式を売却する方針を明らかにして上昇。自動車部品のジョンソン・コントロールズ(JCI)は、30億ドルの自社株買い枠設定と増配を発表して堅調推移となった。半導体のマイクロン・テクノロジーズ(MU)は著名ヘッジファンド・マネージャーの買い推奨を受けて上昇。一方で、ビデオゲーム小売のゲームストップ(GME)は、予想を上回る決算を発表したものの、慎重な見通しを示したことで売られた。ディスカウントストアのダラーツリー(DLTR)は、減益となる決算を発表して軟調推移となった。

ダウ平均株価は終値で16000ドルの節目を上回り、過去最高値を更新した。

(Horiko Capital Management LLC)

■NY為替:ドル・円は101円10銭、日本の追加緩和観測を受けた円売りなどで円安進行

ドル・円は100円81銭から101円16銭まで上昇し101円10銭で引けた。日本の追加緩和観測を受けた円売りに加え、米週次新規失業保険申請件数が予想を下回り、米10月コア生産者物価指数(PPI)指数が予想以上に上昇したため、米連邦準備制度理事会(FRB)による早期の量的緩和第3弾(QE3)縮小観測が一段と強まりドル買いに拍車がかかった。

ユーロ・ドルは、1.3444ドルへ下落後、1.3479ドルへ反発し1.3460ドルで引けた。ドラギECB総裁の発言を受けてECBがマイナス預金金利を導入するとの思惑が後退しユーロの買い戻しが優勢となった。ユーロ・円は株高に連れ135円74銭から136円17銭へ上昇。

ポンド・ドルは、1.6109ドルから1.6172ドルへ上昇した。ドル・スイスは、0.9165フランから0.9141フランへ下落した。

■NY原油:反発で95.44ドル、需要拡大期待で一時95.63ドルまで上昇

NY原油は反発(NYMEX原油1月限終値:95.44 ↑1.59)。米国の良好な雇用指標を受けて需要の拡大期待が強まり95.63ドルまで上昇、3週間ぶりの高値を更新した。一方、イラン核問題をめぐる同国と欧米など6カ国協議が難航していることは供給不安に繋がった。

■主要米国企業の終値

銘柄名⇒終値⇒前日比(騰落率)

バンクオブアメリカ(BAC)  15.59ドル +0.45ドル(+2.97%)
モルガン・スタンレー(MS) 30.89ドル +0.62ドル(+2.05%)
ゴールドマン・サックス(GS)167.07ドル +2.07ドル(+1.25%)
インテル(INTC)    25.23ドル +0.67ドル(+2.73%)
アップル(AAPL)      521.14ドル +6.14ドル(+1.19%)
グーグル(GOOG)      1034.07ドル +11.76ドル(+1.15%)
フェイスブック(FB) 46.70ドル +0.27ドル(+0.58%)
キャタピラー(CAT)     82.12ドル -0.56ドル(-0.68%)
アルコア(AA)        9.12ドル +0.07ドル(+0.77%)
ウォルマート(WMT)     78.86ドル -0.04ドル(-0.05%)《KO》

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