ムダな在庫はありませんか?

2013年11月14日 15:56

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■在庫の問題
 メーカであれば、大抵、在庫の問題が発生しています。

 製品の在庫を持つ目的、理由は色々言われますが、基本的には1つしかないと思っています。製品を購入する際に「顧客が待てるリードタイム」と「製品を造るリードタイム」のGAPを解消する為に製品の在庫がいります。

 屋台のラーメンのように顧客が注文してから製品を造る受注型では在庫は基本的に「0」で対応できますが、顧客が即日にほしがる家電品のような製品は、在庫がいります。

 ところがインフレ環境では在庫を持っていても、いつかは販売でき、在庫が無駄にならないのですが、最近のデフレ環境では在庫を持っていても、顧客の要求が変わる事により製品のモデルチェンジ等が発生し、在庫がすぐ陳腐化します。まさにハードの製品が生鮮食料品化しているようです。

 この結果、販売できない陳腐化した在庫が増えると、製造費用がキャッシュに変換されていないので、経営の資金繰りに悪影響を与えます。また、ムダな在庫管理費用等がかかります。

■それでも在庫を持ちたい
 在庫が資金繰りに悪影響を与える事はわかっていても、できるだけ在庫を持って、販売の機会損失をなくしたい営業側と、できるだけ在庫を持たずに生産をしたい工場側の意識GAPにより、ムダな在庫が発生します。

 また、工場側でも販売の見込みが無くても、生産の稼働率を上げるために、フル生産をしてムダな在庫を積み上げる場合があります。

 これを解決する理想は屋台のラーメン屋の受注生産方式ですが、見込みで製品を造らざるをえない場合は、製品の販売予測精度を上げ、これに基づいて生産計画を立案し、売切る前提で在庫を持つ対応が必要になります。

 販売側と工場側の連携が最重要で、この改善手法がトヨタのJIT生産方式、或いはサプライチェーンマネジメント(SCM)として有名です。

 皆さんの会社はムダな在庫はありませんか?是非確認してみてください。

著者プロフィール

中山 幹男

中山 幹男(なかやま・みきお) 株式会社A&Mコンサルト 代表取締役

大阪大学工学部機械学科卒業後、大手自動車メーカにおいて商品企画、設計・開発、品質管理、環境対策業務等に従事。その後大手コンサルティングファームの経営コンサルタントとして7年間勤務。
韓国の大手家電メーカを手始めに製造業を中心としたコンサルティングを実施する。1997年に「現場主義を貫き、行動的に活動して成果を出す経営コンサルティング」を目指し、A&Mコンサルトを設立し現在に至る。激変の環境変化の中で、企業の永続的な存続を前提に戦略構築、仕組改革、組織風土改革のトライアングル視点で企業の体質強化を図る。
会社URL  http://www.a-and-m.biz

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