日産、メキシコ第3の新工場が稼働 生産能力を25%拡大

2013年11月13日 15:18

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 日産自動車は12日、メキシコ アグアスカリエンテスに20億ドル(約1,980億円)を投資し、生産工場の第一段階の開所式を行ったと発表した。同社としてメキシコ第3番目の工場で、同国での年間生産能力は、現在の68万台から25%増の85万台以上となる。

 同社は1966年に海外生産をメキシコで開始した。同国で3番目となる今回の「アグアスカリエンテス第2工場」では、稼働当初、1時間に30台の車両を生産する。

 新工場開所式でカルロス・ゴーンCEO(最高経営責任者)は、「メキシコ日産は、製造、生産性、競争力、顧客満足におけるグローバルベンチマークだ。メキシコで3番目となる本工場への投資は、メキシコ日産の世界水準の生産能力を更に増強し、南北アメリカ地域における、メキシコ生産車への需要増への対応を目指したもの。これにより、メキシコ市場における日産のリーダーシップは更に高められ、グローバルな成長計画が強化されることになる」と述べた。

 日産の戦略的なグローバルの中期計画である「日産パワー88」では、2016年までに8%の市場シェアと8%の営業利益率を達成することを目指している。

 同社は、今回稼働したアグアスカリエンテス第2工場や2014年に稼働開始予定のブラジル・レゼンデの新工場への戦略的な投資、米スマーナ工場での「日産リーフ」と「ローグ」の生産の現地化などが目標達成に貢献するとしている。

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