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欧米為替見通し:バーナンキFRB議長のチェックアウト
*17:06JST 欧米為替見通し:バーナンキFRB議長のチェックアウト
本日11月1日の欧米市場のドル・円は、米国の10月のISM製造業景況指数、雇用指数を見極めつつ、12月の連邦公開市場委員会(FOMC)でのテーパリング(量的緩和縮小)の可能性を模索する展開が予想される。
テクニカル分析では、「三角保ち合い」の下辺が97円09銭に控えており、下抜けた場合は、93円75銭の起点に向けた続落が予想される。
フィッシャー米ダラス地区連銀総裁は、かつて、「米国連邦準備理事会(FRB)の金融政策は『ホテル・カリフォルニア』(イーグルス)化するリスクがあった。いつでもチェックアウトできるが、決してホテルを去ることはできない」と警鐘を鳴らしていた。
バーナンキFRB議長は、2008年秋にQEホテルにチェックインした後、2013年秋のチェックアウトを目論んでいたものの、チェックアウトの条件である米国の景況感の改善もままならず、財政協議の出口が見えないことで、その慧眼に身につまされているのかもしれない。
本日発表される米国10月のISM製造業景況指数は、55.0と予想され9月の56.2からの低下が見込まれているものの、シカゴ購買部協会景気指数のようなポジティブ・サプライズの可能性も残されていることで要注目か。
ブラード米セントルイス連銀総裁(ハト派)とコチャラコタ米ミネアポリス連銀総裁(タカ派)の講演にも警戒する展開となる。
【今日の欧米市場の予定】
22:10 ブラード米セントルイス連銀総裁が講演予定
23:00 米・10月ISM製造業景況指数(予想:55.0、9月:56.2)
24:15 コチャラコタ米ミネアポリス連銀総裁が講演予定
06:00 米・10月国内自動車販売台数(予想:1190万台、9月:1166万台)《KO》
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