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欧米為替見通し:イデオロギー十字軍の起死回生策
*17:20JST 欧米為替見通し:イデオロギー十字軍の起死回生策
本日3日の欧米市場のドル・円は、新規失業保険申請件数の米国9月の雇用統計調査対象週(9月12日週)の上方修正に警戒する展開となる。
これまでの速報値は、カリフォルニア州などのデータ集計が不備だったことで、少なめに発表されており、データが集計された場合は、上方修正される可能性が懸念されている。
ドル・円のテクニカル分析では、「三角保ち合い」を上抜けて上昇トレンドを形成中だが、本日のNY市場終値で上辺の97円31銭を割り込んで引けた場合、チャート崩れとなり、「ヘッド・アンド・ショルダー」での下落トレンドの可能性が高まることになる。
前回の米国政府機関の閉鎖(1995年12月16日-1996年1月6日)では、クリントン大統領が「イデオロギー論争を持ち込むべきでない」と批判した戦術により、1996年の大統領選挙での再選という勝利に結びつけた。
ティーパーティー系の共和党議員は、現状の米国政府機関の閉鎖、そして連邦政府債務上限引き上げ協議の難航から、米国のデフォルト(債務不履行)、米国債格下げというチキンレースを挑んでいる。
オバマ米大統領は「イデオロギー十字軍」と批判し、2014年の中間選挙へのポイントを稼ぐ戦術に出ている。
ウィンストン・チャーチルは、「米国は最後には正しいことをする。ただし、ほかの選択肢をすべて使い果たした後のことだが・・・」と述べた。
ティーパーティー系の共和党議員は、来週、選択肢の一つとして、政府機関閉鎖と債務上限引き上げの問題を一括処理する内容の提案を計画、と報じられている。
【今日の欧米市場の予定】
17:30 英・9月サービス業PMI(予想:60.5、8月:60.5)
18:00 ユーロ圏・8月小売売上高(前月比予想:+0.2%、7月:+0.1%)
21:30 米・先週分新規失業保険申請件数(予想:31.4万件、前回:30.5万件)
23:00 米・8月製造業受注指数(前月比予想:+0.3%、7月:-2.4%)
23:00 米・9月ISM非製造業総合景況指数(予想:57.0、8月:58.6)
23:00 ラガルドIMF専務理事講演(世界経済)
24:00 ウイリアムズ米サンフランシスコ連銀総裁講演
01:30 フィシャー米ダラス連銀総裁講演
02:00 ロックハート米アトランタ連銀総裁講演
02:30 パウエル米FRB理事講演《KO》
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