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欧米為替見通し:ワシントンのチキンレースの既視感、ギリギリで回避のシナリオか?
*17:18JST 欧米為替見通し:ワシントンのチキンレースの既視感、ギリギリで回避のシナリオか?
本日30日の欧米市場のドル・円は、米国政府機関機能の一時的閉鎖の可能性、9月中間期末決算のリパトリ(外貨建て資産売却・円買い)などから上げ渋る展開が予想される。
米国政府機関の前回の閉鎖(1995年12月16日-1996年1月6日)では、1995年10-12月期国内総生産(GDP)を0.5%下振れさせたが、今回は、楽観的予測では、1週間閉鎖で-0.1%、3週間閉鎖で-0.3%。悲観的予測では、3週間閉鎖で-0.9%の下振れが見込まれている。2013年10-12月期国内総生産(GDP)の予想は、前期比年率+2.5%なので、+1.6%程度への下振れリスクが懸念されている。
しかしながら、ネジレ状態の米国議会では恒例となった「茶番劇」、2012年は『財政の崖』へ突進するチキンゲーム、今年は、本日の2014会計年度(2013年10月-2014年9月)暫定予算案の不成立による政府機関機能の閉鎖、10月中旬の『財政の坂』に向けた、連邦政府債務上限引き上げとオバマケア(医療保険制度改革)を巡る駆引きは、最悪の事態に陥ることなく終演することが予想されることで、株式市場の下落リスク、リスク回避の円買いリスクは限定的だと想定される。
楽観的なシナリオとしては、本日ギリギリで暫定予算案が成立して、米国政府機関の閉鎖が回避されるパターンとなる。
悲観的なシナリオとしては、暫定予算案不成立で米国労働省が閉鎖され、10月4日の米国9月の雇用統計の発表が暫定予算案成立まで延期される事態、すなわち、10月29-30日の連邦公開市場委員会(FOMC)ではテーパリング(量的緩和縮小)先送りの可能性を想定しておくべきかもしれない。
【今日の欧米市場の予定】
18:00 ユーロ圏・9月消費者物価指数(前年比予想:+1.2%、8月:+1.3%)
21:00 南ア・8月貿易収支(予想:-136億ランド、7月:-142億ランド)
22:45 米・9月シカゴ購買部協会景気指数(予想:54.3、8月:53.0)
23:30 米・9月ダラス連銀製造業活動指数(8月:5.0)《KO》
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