27日の米国市場ダイジェスト:ダウは70ドル安、債務上限問題への警戒感が継続

2013年9月28日 07:18

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記事提供元:フィスコ


*07:18JST 27日の米国市場ダイジェスト:ダウは70ドル安、債務上限問題への警戒感が継続

■NY株式:ダウは70ドル安、債務上限問題の行方を見極めたいとの思惑が継続

NYダウ       ナスダック
終値 :15258.24  終値 :3781.59
前日比:-70.06   前日比:-5.83
始値 :15317.45  始値 :3767.90
高値 :15317.45  高値 :3788.35
安値 :15211.81  安値 :3762.67

27日の米国株式相場は下落。ダウ平均は70.06ドル安の15258.24、ナスダックは5.83ポイント安の3781.59で取引を終了した。引き続き債務上限問題の行方を見極めたいとの思惑や、四半期末となっていることもあって手控える向きが多く、終日軟調推移となった。上院議会では1ヶ月半分の臨時予算案が可決されたものの、今週末の下院での採決の行方は依然として流動的。セクター別では、耐久消費財・アパレルやメディアが上昇する一方で素材や半導体・半導体製造装置が下落した。

百貨店のJCペニー(JCP)は大規模な増資を発表して急落。ユナイテッド・コンチネンタル航空(UAL)は今期の座席当たりの収入単価が予想を下振れするとの見通しを示し軟調推移となった。その一方、携帯端末メーカーのブラックベリー(BBRY)は、決算が約10億ドルの赤字となったものの、事前の業績下方修正で織り込まれていたことから小幅に上昇。スポーツ用品のナイキ(NKE)は決算が予想を上回り堅調推移となった。

政治的な交渉は往々にして難航することが多く、10月1日以降に連邦政府期間が一時閉鎖されることは避けられないとの見方が広がっている。

(Horiko Capital Management LLC)

■NY為替:ドル・円は98円26銭、米国債券利回りの低下でドル売り優勢

ドル・円は98円55銭から98円09銭へ下落し98円26銭で引けた。米国財政問題が景気に悪影響を及ぼすとの懸念、予想を下振れた米8月PCEコア価格指数や9月ミシガン大学消費者信頼感指数を受けた米国債券利回りの低下に伴うドル売り、日本の法人税減税の思惑が後退し円の買い戻しが優勢となった。

ユーロ・ドルは、1.3565ドルまで上昇後、1.3514ドルへ反落し1.3522ドルで引けた。欧米金利差の拡大やイタリアの格下げ懸念の後退でユーロ買いが優勢となったが、株安に連れて「質への逃避」のドル買いが再燃。ユーロ・円は、米予算問題を懸念した株安に連れ133円54銭から132円64銭へ下落した。

ポンド・ドルは、1.6091ドルから1.6147ドルへ上昇した。カーニー英中央銀行総裁のタカ派発言を受けたポンド買いが継続。ドル・スイスは、0.9020フランへ下落後、0.9062フランまで反発した。

■NY原油:反落で102.87ドル、米国の予算逼迫に警戒感

NY原油は反落(NYMEX原油11月限終値:102.87 ↓0.16)。米国の予算の逼迫が経済に害を与え世界最大の原油消費国の需要の減少につながるとの見方が強まった。また、シリアに関する地政学的リスクが緩和しており、引き続き供給不安は後退。

■主要米国企業の終値

銘柄名⇒終値⇒前日比(騰落率)

バンクオブアメリカ(BAC)  13.90ドル -0.18ドル(-1.28%)
モルガン・スタンレー(MS) 27.08ドル -0.07ドル(-0.26%)
ゴールドマン・サックス(GS)159.85ドル -2.44ドル(-1.50%)
インテル(INTC)    22.98ドル -0.43ドル(-1.84%)
アップル(AAPL)      482.75ドル -3.47ドル(-0.71%)
グーグル(GOOG)      876.39ドル -1.78ドル(-0.20%)
フェイスブック(FB) 51.24ドル +0.85ドル(+1.69%)
キャタピラー(CAT)     83.80ドル -0.40ドル(-0.48%)
アルコア(AA)        8.20ドル -0.07ドル(-0.85%)
ウォルマート(WMT)     74.36ドル -0.26ドル(-0.35%)《KO》

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