ヤマハ発動機の「電動アシスト型車いす」は凄い!

2013年9月21日 20:12

小

中

大

印刷

記事提供元:エコノミックニュース

「JWX-2」を装着した車いす。車輪中央のハブにフラットなACモーターを内蔵している。設計上は傾斜6度の坂を登坂できるそうだが、腕力があればどんな坂でもOKだとか。ただし下りは注意

「JWX-2」を装着した車いす。車輪中央のハブにフラットなACモーターを内蔵している。設計上は傾斜6度の坂を登坂できるそうだが、腕力があればどんな坂でもOKだとか。ただし下りは注意[写真拡大]

写真の拡大

 筆者は2年ほど前に、事故で大怪我を負って3カ月ほど「車いす生活」を強いられた。あのとき、この新製品が手元にあったならと、つくづく思った。試乗して、「こんなに楽な車イスがあったのか……」と、まさに目から鱗が落ちた。

 モーターサイクルメーカーあるいはエンジン屋のイメージが強いヤマハ発動機が、環境性能に優れた再生可能エネルギー「スマートパワー」を成長戦略のひとつとして位置づけている。そのスマートパワー事業のひとつが電動アシスト自転車「PAS」であり、「電動車いす」だ。

 車イスには、「手動車いす」と「電動車いす」に大きく分けられるが、電動型であっても身体の障害に応じて電動カート型、ジョイスティック型、簡易電動型などに細分化できる。コンパクトでクルマにも積みやすい手動型は登坂や長距離が苦手。逆に電動型は重くて大きくクルマのトランクには載せられないし、スーパーなど狭い通路では迷惑、とそれぞれにメリットとデメリットがある。

 そこでヤマハ発動機は1995年に、業界に先駆けて簡易電動型を「車いす用電動ユニット」開発・販売した。電動型のパワーと高い走破性、手動型の軽量コンパクトな機動性を併せ持つ車イスである。1996年には市場全体が1000台程度の販売台数だったが、以後、この分野ではヤマハ発動機の独壇場となり昨年は6000台弱にまで成長した。

 今回、この車イス電動アシストユニット「JW-2」がモデルチェンジして新型「JWX-2」に生まれ変わった。先代同様に電動アシスト自転車の技術を応用しているのは同じ。車イスの車輪に付いたハンドリムに腕の力を加えると、自動的にトルクを検出してモーターが駆動をアシスト。坂道なども楽に登れる。逆に下り坂では自動的に回生ブレーキが作動して電気をバッテリーに戻す。

 このヤマハ「JWX-2」の肝は、製品が“ユニット”だということ。車いすは使う人の体格、障害の度合いなどでフレームの大きさや座席の位置・角度など構成要素が多く、オーダーメイドに限りなく近い。「JWX-2」は障害者に合わせて製作した「手動車いす」に駆動輪だけをボルトオンして電動アシスト車いすとして使うことが出来る。そのためのユニットが「JWX-2」なのだ。

 さらに新製品は、フラットなハブ・イン・モーターの採用で、装着する車いすをほとんど選ばない圧倒的な汎用性の高さも自慢。また、パソコンソフト(販売店配布/ウインドウズXP以降)「JW Smart Tune」でアシスト量や応答性を使う人に合わせて自由に設定できる。この設定は室内用・屋外用など2パターン登録でき、後からでも自在に変更可能だ。駆動用バッテリーはニッケル水素電池(サンヨー製/2年保証)。走行距離はフル充電で従来比1.3倍の20kmを達成した。オプションのリチウムイオン電池を装着すると40kmまで伸びる。「JWX-2」ユニットの価格は34万3350円(ニッケル水素バッテリー)。(編集担当:吉田恒)

■関連記事
ヤマハ発動機が車いす用電動アシストユニットをフルモデルチェンジ
子供たちのための福祉用具展開催
ヤマハ発、電動車イスをオシャレに彩るアイテム
障がい者が投票しやすい環境づくりへ改善案
車イスも自分らしさ重視の時代へ

※この記事はエコノミックニュースから提供を受けて配信しています。

「ライフの話題」の写真ニュース

ライフの最新ニュース

RSS

もっと見る

主要ニュース

RSS

もっと見る

広告

広告

SNSツール

RSS

facebook

zaikeishimbun

いいね!

twitter

@zaikei_fashion

フォロー

google+

Hatena

広告

ピックアップ 注目ニュース