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週刊ダイヤモンド今週号より~“第3次ホテル戦争”勃発、革命が進むホテル業界に迫る
*08:01JST 週刊ダイヤモンド今週号より~“第3次ホテル戦争”勃発、革命が進むホテル業界に迫る
円安で外国人の訪日旅行が増えてきた上、アベノミクス効果もあり、東京や大阪のホテルが好調です。需要増で稼働率が回復し、外資系ホテルの開業予定も相次いでいます。また、宿泊特化型の伸長や大型買収の復活、設計革命など話題は尽きず、1990年代、2000年代前半に次ぐ“第3次ホテル戦争”の勃発もささやかれています。
今週号の週刊ダイヤモンドでは激変するホテル業界にスポットを当て、投資市場から業界で進む“革命”、さらにはプロが選んだ「女と男のホテル」など様々な切り口からの取材を展開しています。
特集によると、シティホテルとビジネスホテルの境界線がなくなり、気持ちよく泊まれて合理的な「宿泊特化型ホテル」が伸長しているようです。アメニティを置かない分、部屋は割安で、玄関ロビーに入るとフロント前にシャンプー、歯ブラシ、剃刀などが50-300円で売られています。また、空気清浄機や食器、iPadなどのレンタル品を合わせると品数は80種類に及び、宿泊客が自分で必要な分を購入できるシステムが整っています。
実はこれ、競争の激しいホテル業界が生み出した知恵で、商品販売やレンタルから得られる収入は1人当たり300-400円ほど。宿泊料を400円値上げするのは容易ではありませんが、商品販売の形で顧客に受け入れてもらっているようです。
この分野には電鉄系ホテルの出店が盛んで、相鉄ホールディングス<9003>は年5-6店のペースで出店を続け、2019年には50店体制を目指す計画です。また、西日本鉄道<9031>やJR西日本<9021>など地方を拠点とする鉄道会社が東京に進出してくるケースも多く、巨大市場である東京を狙う競争環境は激しさを増しています。地方の鉄道会社が東京進出を図るのは認知度や満足度で得点を稼ぎ、東京から地方出張の際に系列ホテルの利用を促す狙いもあるとか。
このほか、特集では1万人のユーザーアンケートを基に顧客満足度で選定した「ベストホテル100」を掲載。オリエンタルランド<4661>傘下会社が運営する東京ディズニーシー・ホテルミラコスタがランキング1位(昨年は5位)の座を奪取したほか、東京ディズニーランドホテルが4位、ディズニーアンバサダーホテルが16位と、“ディズニー系”の強さが際立っています。《NT》
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