週刊ダイヤモンド今週号より~NECがスマホ撤退で口火、高まる他メーカーの追随観測

2013年8月26日 08:00

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記事提供元:フィスコ


*08:00JST 週刊ダイヤモンド今週号より~NECがスマホ撤退で口火、高まる他メーカーの追随観測
スマートフォン時代へのシフトに失敗した携帯電話メーカーが苦境にあります。口火を切ったのはNEC<6701>、7月31日、携帯電話の主流となったスマホからの事業撤退を発表しました。

NECでは「ITソリューション」事業が売上高の4割を占め、営業利益も最高額を稼ぎ出しています。NECとしては、ITソリューションの提供には「人との接点が重要」であり、スマホはその重要な“接点”の一つと位置づけていたようです。ただ、そんな“持論”も吹き飛ぶほど、携帯電話事業は悪化してしまいました。

NECのギブアップが合図だったかのように、限界を迎えつつある他の携帯電話メーカーの周囲もあわただしくなってきました。パナソニック<6752>は「撤退を決めた事実はない」と否定していますが、ここにきて、ドコモ<9437>に次期モデルを納めるか否かを巡って、スマホ撤退報道の渦中にあります。また、カナダのブラックベリーも、身売りの可能性も含めて次の戦略を模索中であると発表しています。

テクノロジーや市場の変化するスピードはどんどんその速さを増して、かつての名門携帯電話メーカーたちをあっという間に淘汰しつつあります。《NT》

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