12日の香港市場概況:大幅に3日続伸、中国の景気懸念後退で2カ月ぶり高値

2013年8月12日 17:36

印刷

記事提供元:フィスコ


*17:37JST 12日の香港市場概況:大幅に3日続伸、中国の景気懸念後退で2カ月ぶり高値

12日の香港市場では主要指数のハンセン指数が大幅に3営業日続伸となり、前営業日比463.72ポイント高(+2.13%)の22271.28で取引を終えた。H株指数(本土企業株で構成)は同328.58ポイント高(+3.42%)の9928.04、レッドチップ指数(中資企業株で構成)は87.75ポイント高(+2.08%)の4300.68だった。

ハンセン指数は終値で6月4日以来、約2カ月ぶりの高値を付けた。日本株の下落などを受けて小安くスタートしたものの、ほどなくプラス圏に浮上。22000台を回復した後も、じりじりと上げ幅を拡大した。先週発表された中国の経済指標が総じて堅調な内容となったことで、景気減速への警戒感が後退。これを受けた商品相場や中国本土株の上昇も追い風となった。この日の売買代金は647億HKドルと、約3週間ぶりの大商いだった。

ハンセン指数の構成銘柄は、ほぼ全面高。なかでも中国の景気減速懸念の後退を受けて、石炭や石油といった資源株の上昇が目立った。中国神華能源(01088/HK)が4.92%高で引けたのを筆頭に、中国中煤能源(01898/HK)や中国石油化工(00386/HK)、中国石油天然気(00857/HK)が高い。

このほか、本土株の上昇で投資運用益が拡大するとの思惑から、中国平安保険(02318/HK)が7.27%高と急伸。また、今週発表する決算への期待感でテンセント(00700/HK)やレノボ(00992/HK)が上昇した。一方、原油高が逆風となる国泰航空(00293/HK)は0.28%下落した。

その他の個別銘柄では、天津創業環保(01065/HK)など環境関連が高い。省エネ・環境産業の発展を促すとの政府指針が買い材料視された。一方、品質問題が多発との報道を受け、長城汽車(02333/HK)が5.27%下落。失脚した元政府高官と会長との「黒い関係」が報じられた広州汽車集団(02238/HK)は2.72%値を落した。《KO》

関連記事