米国株式相場 上昇、ダウ連日の最高値更新

2013年8月3日 06:16

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記事提供元:フィスコ


*06:16JST 米国株式相場 上昇、ダウ連日の最高値更新

米国株式相場は上昇。ダウ平均は30.34ドル高の15658.36、ナスダックは13.84ポイント高の3689.59で取引を終了した。7月雇用統計で非農業部門雇用者数が予想を下回り、前月分も下方修正されたことで下落して始まった。しかし、失業率は予想以上に低下し、2008年12月以来の低水準。強弱まちまちの結果を受けて、連銀は時間をかけて緩和策縮小のタイミングを見極めようとするとの見方が広がり、また長期金利も低下したことで、買いが優勢の展開に転じた。堅調な企業決算や、6月個人消費支出が個人消費の強さを示したことも手掛かり材料となった。ダウ平均株価とS&P500指数は連日で最高値を更新。セクター別ではテクノロジー・ハード・機器やメディアが上昇、一方でエネルギーやヘルスケア機器・サービスが下落した。

保険大手のAIG(AIG)が、予想を上回る4-6月期決算および配当の再開を発表して上昇。PCメーカーのデル(DELL)は、創業者とプライベートエクイティの提示した新たな買収提案に合意し、既存株主から承認を得られる可能性も高まったことで、大幅高となった。

一方、百貨店大手のJCペニー(JCP)が、商業金融CITによる売掛金融資の停止を否定したものの、資金繰り悪化への懸念は払拭できず、4営業日続落。石油大手のシェブロン(CVX)は、決算が予想以上の減益となり、軟調推移となった。

投資家の不安心理の度合いを示すボラティリティ指数(VIX指数)は大幅続落で4カ月半ぶりの低水準。相場の先行きに対する楽観的な見方が強まっている。《KG》

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