関連記事
週刊ダイヤモンド今週号より~ルネサスを悩ます経営空白 官民出資、役員就任に遅れ
記事提供元:フィスコ
*08:00JST 週刊ダイヤモンド今週号より~ルネサスを悩ます経営空白 官民出資、役員就任に遅れ
昨年12月に官民から1500億円の出資を受けることが決まったルネサスエレク<6723>ですが、出資金はまだ振り込まれず、経営計画は白紙の状態が続いています。
契約では出資金は今年9月までに振り込む条件となっており、現時点で払い込みがなくてもルール上の問題はありません。しかし、2013年度の業績見通しや中期計画は出資完了後に発表するとしているため、現在は経営計画が存在しない“空白期間”期間となってしまっています。
業績見通しの数字が明らかにされていないため、部材納入のサプライヤーや顧客からは問い合わせが急増するなど圧力が強まっており、「これ以上、経営計画が白紙のままでは取引先への説明がつかない」と悲鳴が上がり始めているようです。
6月26日の株主総会までに払い込みが完了するのは“既定路線”と見られていましたが、出資に半年以上かかっているのは、ルネサスの入り組んだ複数行との取引関係のせいで、取引銀行の整理が完了していないこと、革新機構が送り込む朝倉専務と能見社長の対立が深まっていることなどが背景と見られているようです。
ただ、原因が何であれ、出資が完了しない限りは経営再建に踏み出すことは出来ず、一刻の猶予も許されないとダイヤモンド誌では指摘しています。《NT》
スポンサードリンク

