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20日の香港市場概況:3日続落、米緩和の縮小方針や中国PMIの下落を嫌気
*17:37JST 20日の香港市場概況:3日続落、米緩和の縮小方針や中国PMIの下落を嫌気
20日の香港市場では主要指数のハンセン指数が大幅に3営業日続落となり、前日比604.02ポイント安(-2.88%)の20382.87で取引を終えた。H株指数(本土企業株で構成)は同319.24ポイント安(-3.33%)の9265.30、レッドチップ指数(中資企業株で構成)は同130.39ポイント安(-3.24%)の3896.78だった。
ハンセン指数は昨年9月13日以来、約9カ月ぶりの安値で終了。下落率は今年最大、下落幅は今年2番目を記録した。注目を集めていた米連邦公開市場委員会(FOMC)後の会見で、バーナンキ米連邦準備制度理事会(FRB)議長が年内にも量的緩和を縮小する可能性を示唆したことが弱気材料。また、寄り付き後に発表された中国の景況感指数が市場予想を下振れたことも投資家心理を冷やした。
さらには、中国での短期金利の急上昇を受け、本土系の銀行株や不動産株が売り込まれた。とはいえ、売られ過ぎとの見方も再び強まる中、後場には下げ渋る動きに。指数は20400近辺でのもみ合いを続けた。
ハンセン指数の構成銘柄は、ほぼ全面安。なかでも中国建設銀行(00939/HK)の5.16%を筆頭に、本土系銀行株が大きく下落した。中国ではこの日、翌日物の上海銀行間取引金利(SHIBOR)が13%超に上昇するなど短期金利が急騰。銀行間市場での流動性ひっ迫が警戒された。銀行融資への影響も懸念され、本土系不動産株の華潤置地(01109/HK)が6.89%値を落とした。
その他の個別銘柄では、比亜迪(01211/HK)が9.27%下落。香港で電気自動車(EV)タクシーとして導入されている同社の「e6」について、バッテリーの爆発事故が発生したと報じられた。一方、中国遠洋(01919/HK)など海運セクターの一角が逆行高。ばら積み船運賃の国際市況を示すバルチック海運指数(BDI)が足元で10連騰していることが支援材料。《KO》
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