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20日の中国本土市場概況:大幅続落、PMI下振れで上海総合は半年ぶりの2100割れ
記事提供元:フィスコ
*17:09JST 20日の中国本土市場概況:大幅続落、PMI下振れで上海総合は半年ぶりの2100割れ
20日の中国本土市場は大幅続落。上海総合指数は前日比59.43ポイント安(-2.77%)の2084.02、深セン成分指数は同273.76ポイント安(-3.25%)の8147.48で取引を終えた。
上海総合指数はじり安の展開となり、この日の安値圏で取引を終了。終値で昨年12月13日以来、約半年ぶりに節目の2100を割り込んだ。バーナンキ米連邦準備制度理事会(FRB)議長が年内に量的緩和を縮小する可能性に言及したことを受けて、中国からの資金流出観測が浮上。また、HSBCがこの日発表した6月の製造業購買担当者指数(PMI)速報値が市場予想を下回り、9カ月ぶりの低水準を記録したことで景気減速懸念が強まった。
また、銀行間市場での短期金利の急上昇を受けて、金融システムへの不安も再燃。午後に発表されたこの日の上海銀行間取引金利(SHIBOR)は翌日物で13.4440%と、前日比で578.40ベーシスポイント(bp)上昇した。中間期末といった季節的な要因に加え、中国人民銀行(中央銀行)が資金供給を見送っていることなどが流動性ひっ迫の背景と指摘されている。
セクター別では、短期金利の上昇を背景に銀行株が大きく下落。また、前日の国際商品相場の下落に加え、国内景気の減速による需要縮小への警戒感から、石炭や非鉄金属、鉄鋼といった素材関連が売られた。一方、新華人寿保険(601336/CH)が引け際に切り返した。同社を巡っては、中国の政府系投資会社が向こう6カ月間の買い支えを表明したばかり。《KO》
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