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【狙い場・買い場】75日線がサポートのアンリツは業績相場発進で一気に高値更新も
アンリツ <6754> は、どちらかといえば株価のクセの悪い株である。好経営環境を謳歌して好業績をキープし、株価も高値を追っている場面で、必ず冷や水を浴びせ掛ける悪材料が飛び出すのである。しかも、その悪材料が、いずれも株式売出しだ。それでも株価は、中期線の75日移動平均線をサポートラインに下値を切り上げてきた。
全般相場は、今年1月中旬からスタートする3月期決算会社の第3四半期(4~12月期、3Q)決算発表をキッカケに円高修正をテコに業績相場が発進するとの期待を高めており、同社株も、この下値抵抗力の強さから1月31日に発表予定の3Q好決算をテコに割安修正、一気に高値奪回・更新の展開も見込まれる。下値は、絶好の狙い場となろう。
同社の株式売出しは、2011年3月、昨年6月と2回続いた。株価は、いずれも高値から300円幅の急落と嫌気売りされたが、その後の急落幅を埋めるV字回復の引き金になったのは、好業績や相次ぐ増配である。
同社の今3月期業績は、昨年10月に上方修正され、純利益は、期初予想の100億円から120億円(同50%増)へ引き上げられ連続して過去最高を更新する。情報通信ネットワーク分野で、スマートフォン、タブレット端末などが急速に普及、データ通信量の増加と通信の高速化のニーズが高まる環境変化をビジネスチャンスに、モバイル市場向けの規格適合試験や相互接続試験を行う計測システム、スマートフォンの製造用計測器などの需要が好調に推移、モバイル分野の計測ビジネスが、同社売り上げの75%を占める好業容が、業績を大きく押し上げたものだ。
同社は、前期も昨年1月の3Q決算開示時にも前期業績の再々上方修正・再増配を発表しており、モバイル関連の好環境継続から、今年1月31日予定の3Q決算開示時の業績上ぶれ期待も高まる。
株価は、PER12倍台と割安であり、昨年来高値を更新したあとは、弾みをつけて1990年台央にもみ合った1600円から1700円台のゾーンへの上値シフトも見込まれる。(本紙編集長・浅妻昭治)(情報提供:日本インタビュ新聞社=Media-IR)
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※この記事は日本インタビュ新聞社=Media-IRより提供を受けて配信しています。
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