丸紅、フィリピン・マニラ首都圏上下水道事業へ参画

2012年12月27日 12:44

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 丸紅は27日、フィリピンの上下水道事業会社であるMaynilad Water Services, Inc.(マイニラッド社)の株式20%を取得することを決定したと発表した。

 マイニラッド社は、フィリピン政府との民間委託契約(コンセッション契約)に基づき、マニラ首都圏の西地区全17市区をサービスエリアとして、浄水や下水処理サービスの提供、上下水道管路網の維持管理、検針や料金徴収までを含むフルコンセッション事業を行っている。サービスエリア内の人口はフィリピンの人口のおよそ一割に相当する約950万人であり、単一コンセッション契約に基づく民間水道事業としてはサービスエリア内の人口規模において世界最大。

 丸紅はマイニラッド社への参画にあたり、経済産業省のインフラ・システム輸出促進等調査を2011年度に、また国際協力機構の協力準備調査(PPPインフラ事業、以下PPP F/S)を2012年度に受託し、同事業の課題抽出と将来計画に関わる調査を実施してきた。マイニラッド社のサービスエリア内においては、無収水率の削減と現状10%程度に留まる下水道普及率の向上が今後の経営課題となっている。

 丸紅は、国際協力機構によるPPP F/Sを通じた支援のもと、マニラ首都圏上下水道事業整備への海外投融資等の導入を目指しつつ、経営課題解決へ向けた貢献を図るべく積極的に取り組んでいく方針。

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