【注目のリリース】イオンはセブン&アイに続く減額予想を払拭し割安感

2012年10月13日 14:06

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記事提供元:日本インタビュ新聞社

■業績予想を据え置き意外感から出直り相場も

  イオン <8267> は12日、第2四半期の連結決算(3~8月・上期)を発表。売上高に相当する営業収益は前年同期比8.3%増の2兆7192.7億円となり、経常利益は同0・6%減の824.3億円となった。純利益は同2.1%増加し279.億円。通期の予想は据え置いた。10月4日に決算を発表したセブン&アイ・ホールディングス <3382> が通期の予想を減額修正したため、イオンにも減額の懸念があったものの、これを払拭。株価は意外高の余地がでてきた。

  この期は、全国のGMSとSM店舗で食品や日用品・暮らしの品など最大1000品目の値下げを随時実施。ポイントを通常の5倍付与する「カードでお得な5日間!」キャンペーンをグループ主要企業で展開した。また、グループ各社の買い物情報を効率的に発信すると同時に、ECサイトへの誘導を確実に行えるよう、グループの総合ポータルサイト「イオンスクエア」を8月に立ち上げた。6月には、首都圏を中心に117店のSM店舗を展開するテスコジャパン株式会社の発行済み株式の50%を英国テスコ社より取得することで合意した。イオン九州は、1972年に「福岡ジャスコ株式会社」として誕生してから今年で40周年を迎えた。

  専門店事業の営業収益は同5.6%増加し、部門営業利益は同62.8%増と大幅に拡大。「ジーフット」が直営店舗の拡大やプライベートブランド商品の強化などにより好調。「コックス」も好調。「イオンペット」(ペットシティ株式会社より改称)は、合併を機に物販、病院、トリミング・サービスをワンストップで提供するペット総合専門店としての展開を本格化。「ローラアシュレイジャパン」は、ギフト・雑貨に特化した店舗の出店を都心部の駅ビル、地下街を中心に加速したほか、オンラインショッピングでの販売を強化した。

  今2月期の連結業績予想は据え置き、営業収益は前期比8.5%増の5兆6500億円、経常利益は2200億円から2300億円(同4%増から8%増)、純利益は680億円から730億円(同2%増から9%増)。1株利益は88円38銭から94円88銭。中国の反日デモの暴徒による被害は7億円前後とみられる。一部では、大半が保険でカバーされる見込みと伝えられている。

 株価は4月の1106円を高値に下降基調で、安値は昨日の866円。終値は871円(2円安)。予想1株利益から、PERは9.8倍から9.2倍になるため、10月4日に決算を発表したセブン&アイ・ホールディングスの同14倍前後との比較では割安。セブン&アイの決算をみて業績予想の減額修正を覚悟していた様子もあったため、意外感から出直り相場になる可能性がある。(情報提供:日本インタビュ新聞社=Media-IR)

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