サッポロ飲料とポッカ、2013年1月より統合新会社で事業開始

2012年10月3日 18:28

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ロゴおよびタグライン(画像:ポッカコーポレーション)

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 サッポロ飲料とポッカコーポレーションは3日、今年3月に設立した統合推進会社「ポッカサッポロフード&ビバレッジ株式会社」を存続会社とし、2013年1月1日より統合新会社として事業を開始すると発表した。

 ポッカサッポロフード&ビバレッジは、サッポログループにおける食品・飲料事業を担い、酒類事業、不動産事業と並ぶ3本目の柱として、グループ新経営構想の最終年度である2016年には売上高1,700億円、営業利益85億円(のれん償却前)を目指す。

 統合の方式は、2013年1月1日付でポッカサッポロフード&ビバレッジを存続会社として、サッポロ飲料、ポッカコーポレーションならびに北海道ポッカコーポレーションを消滅会社とする合併を実施する。当事者間の合併に関する契約書の締結については11月上旬を目処に実施する。

 2016年に向けた事業展開では、商品戦略として、サッポロ飲料とポッカが保有する差別性・競争力のあるブランドに経営資源を集中する。飲料は、炭酸・お茶・果汁カテゴリーで「リボン」、「ゲロルシュタイナー」、「がぶ飲み」などサッポロ飲料のブランドを中心に展開する。コーヒー・レモン飲料・缶スープカテゴリーでは、「ポッカコーヒー」、「アロマックス」、「キレートレモン」、「じっくりコトコト」などポッカのブランドを中心に展開する。さらに、両社の技術や素材を活かした新たなブランド・商品を開発し、育成していく。

 食品は、「ポッカレモン」、「じっくりコトコト」、「韓湯美味(かんたんびみ)」、「サンスウィートプルーン」など、ポッカの持つブランドを強化・育成し、ポッカサッポロフード&ビバレッジの成長の原動力とする。さらに、ヘルスケアやナチュラルフードなど新しい食品カテゴリーの創出・拡大を積極的に進めていく。

 営業戦略では、チャネル別の組織体制をとり、各々の戦略を展開することでポッカサッポロブランド商品の浸透を図る。たとえば家庭用・業務用では、ポッカが強みとしてきた食品系チャネル、サッポロ飲料が展開してきた酒販系チャネルを活かし、それぞれのチャネルで商品展開を図っていく。

 海外戦略では、ポッカシンガポールがポッカサッポロフード&ビバレッジの子会社として海外事業の本部機能を担い、シンガポールを拠点にアジアおよび中近東などの周辺国への商品展開を推進する。海外で展開する商品ブランドは「POKKA」を継続し、シンガポール国内の緑茶飲料でNo.1シェアを誇る「ジャスミングリーンティ」を中心に、炭酸飲料などの新規カテゴリーの育成・拡大に取り組む。さらに、「POKKA」ブランドの認知があり、今後の伸長が望める地域へは積極的に拡大を図る。シンガポールからの輸出に留まらず、事業提携による現地での生産も検討する。

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