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2012-01-27 15:40:54

ここがポイント-会社を伸ばす中小企業の採用戦略:第13回:内定者フォローの取り組みについて(2) (1/2)

小笠原 隆夫

執筆者:小笠原 隆夫
ユニティ・サポート代表

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 前回から引き続いて、内定者フォローの実施にあたっての注意点や、実際の取り組み例について、お伝えしようと思います。

■何をどこまでやる?-まずは目標設定が先決
 かつては、内定者“フォロー”ではなく、内定者“拘束”と称して、自社以外の就職活動ができないように、会社のお抱えで豪華な旅行に連れ出したり、接待まがいのことを繰り返して、文字通り拘束することだけが目的のような時代がありました。

 入社前の学生が、会社からそんな対応をされたとしたら、普通は舞い上がってしまうでしょうし、「会社ってこんなもんだ・・・」と無意識のうちに刷り込まれ、甘く見てしまうでしょう。

 しかし一旦入社すれば、仕事の厳しさには確実に遭遇しますから、入社前後のギャップの大きさに驚き、そのあまりの違いに適応できなかった人もたくさんいたのではないでしょうか。

 これは、会社側の一方的な都合で、内定者への対応はしていたけれど、内定者にとっての入社前の準備ということには、ほとんど役に立っていなかったということです。

 内定者フォローというのは、要は入社前にどんな準備をさせるか、してもらうかということです。役に立つ準備でなければ無意味ですし、その考え方や内容は、業種や職種や企業風土など、会社によって異なります。

 ですから内定者フォローを行うにあたっては、自社として何を目標にして、それをどこまでやるかをいう目標設定が重要になります。心の準備なのか?スキル習得なのか?何をどの程度まで目指すのか? それさえ明らかにすれば、実施する内容というのはおのずと決まってくるだろうと思います。

 何をやろうかと実施企画ばかり考える前に、まず目標をはっきりさせ、それを会社全体で共有することが大切です。

■高望み、やりすぎは禁物
 最近ときどき聞くのが、「入社してからすぐに使えるように、事前に教育しておいてくれ」などという現場要望が出て来るという話です。これは入社後の新人教育に対してもあることですが、教育担当に対して「現場に来たらすぐに使えるように教育しておけ」といい、何かあると「新人研修で何を教えていたんだ!」と非難したりします。これはまさに“多くを望み過ぎている”典型です。

 こんなことを言う人に対して逆に言いたいのは、「皆さんのやっている仕事は、素人が少し研修すれば一人前になれるほど簡単な内容ですか?」ということです。

 内定者フォローは、意気込み過ぎるとあれもこれもとやる内容が増え、多くの時間を要する膨大な内容になったりします。会社にとっても内定者にとっても過大な負担となり、その割に効果が得られないということになりかねません。

 内定者の本業はあくまで学生ですから、学生生活を過度に圧迫するものであってはなりません。会社としても、限られた時間であることを踏まえ、この中で最良の効果を出すことを考えなければなりません。「目標設定に合わせてポイントを絞る」ということが重要です。何もしないのは好ましくないですが、やり過ぎは逆効果になることが多いです。

 最近は、特に業務スキルの習得を急ぐ(急ぎ過ぎる?)傾向がありますが、それを入社前からやる必要があるのか、本当に習得可能なのかを良く考えて頂きたいと思います。

著者プロフィール

小笠原 隆夫(おがさわら・たかお) ユニティ・サポート代表

東洋大学経営学部経営学科卒業と同時に、システム開発会社に入社し、SE・リーダー職を8年間務める。その後、同社内で人事労務関連業務全般に携わり、2度にわたる企業合併の際に部門責任者として人事関連の統合実務を担当。2006年に同社を退社し、2007年2月「ユニティ・サポート」を設立、現在に至る。
IT企業でのSE・人事労務の経験から、業界事情に精通し、業界ならではの人事労務面の問題点や実情を的確に把握、現場感覚とリンクした経営支援・コンサルティングを行う。
会社URL http://www.unity-support.com/index.html

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