ここがポイント-会社を伸ばす中小企業の採用戦略:第5回 会社を理解してもらうために(1)(2/2)

2011年6月1日 14:43

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■自分たちも選ばれる立場‐だから知ってもらう努力をする
 会社からの情報を応募書類に置き換えて考えると、募集要項や会社概要は履歴書、ホームページやパンフレットは自己紹介書といったところになるのでしょうか。業績指標は成績証明書や健康診断書などにあたるのかもしれません。もし人を採用する立場であれば、きちんと書かれていない応募書類を見て、この人を採用したいと思う人はいないでしょうが、これは応募者側から見ても同じことだと言えます。
 
 面接はさしづめお見合いということになるのでしょうが、お見合いで結婚した後に、相手の知らなかったことがたくさん出てきたら、相手を信頼できなくなるでしょうし、場合によっては結婚生活を続けられなくなるかもしれません。
 
 採用活動というのは、お互いに選び選ばれる行為です。これを認識できれば、応募者に自社を理解してもらうことに大切さは、わかって頂けると思います。相手を知ることだけでなく、自分たちを知ってもらうのも同じように大切だということを、是非認識していただきたいと思います。
 
 次回は、主に会社からの情報提供の仕方、ポイントなどをお伝えしようと思います。

著者プロフィール

小笠原 隆夫

小笠原 隆夫(おがさわら・たかお) ユニティ・サポート代表

ユニティ・サポート 代表・人事コンサルタント・経営士
BIP株式会社 取締役

IT企業にて開発SE・リーダー職を務めた後、同社内で新卒及び中途の採用活動、数次にわたる人事制度構築と運用、各種社内研修の企画と実施、その他人事関連業務全般、人事マネージャー職に従事する。2度のM&Aを経験し、人事部門責任者として人事関連制度や組織関連の統合実務と折衝を担当。2007年2月に「ユニティ・サポート」を設立し、同代表。

以降、人事コンサルタントとして、中堅・中小企業(数十名~1000名規模程度まで)を中心に、豊富な人事実務経験、管理者経験を元に、組織特性を見据えた人事制度策定、採用活動支援、人材開発施策、人事戦略作りやCHO(最高人事責任者)業務の支援など、人事や組織の課題解決・改善に向けたコンサルティングを様々な企業に対して実施中。パートナー、サポーターとして、クライアントと協働することを信条とする。

会社URL http://www.unity-support.com/index.html

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