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【株式市場フラッシュ:3月14日~18日の週】
■協調為替介入が合意でやや落ち着きを取り戻す
3月14日~18日の週、日本の株式市場は波乱の1週間となった。15日には日経平均株価(225種)が史上3番目の下落率を記録して、約半年ぶりに9000円台を割り込むなど、日経平均株価、TOPIXとも大幅に下落した。
前週末11日に発生した東北地方太平洋沖地震による甚大な被害が、日本の経済に大混乱をもたらすことが懸念された。特に、東京電力福島原子力発電所が緊急事態となったことで不安心理が高まり、計画停電による混乱の影響も懸念された。また、外国為替市場のドル・円相場で円が史上最高値を更新し、一時1ドル=76円25銭まで急騰したことで警戒感が高まった。ただし18日早朝にG7(日米欧主要7カ国)による協調為替介入が合意されたこともあり、やや落ち着きを取り戻した。
日経平均株価の終値ベースでの前日比騰落状況を確認しておこう。週初14日は前日(11日)比639円94銭安と3日続落、15日は前日比1015円34銭安と大幅に4日続落、16日は前日比488円57銭高と反発、17日は前日比131円05銭安と反落、18日は前日比244円08銭高と反発した。日中値幅は14日が471円27銭、15日が1214円03銭、16日が404円56銭、17日が454円05銭、18日が202円35銭だった。
日経平均株価の週末18日の終値は9206円75銭となり、前週末(11日)の終値に比べて1047円68銭(10.21%)下落した。取引時間中ベースの週間安値は15日の8227円63銭で09年4月以来、終値ベースの週間安値は15日の8605円15銭で09年3月以来の安値水準だった。1週間の取引時間中の値幅は1822円29銭だった。
TOPIXの週間騰落状況を見ると、週末18日の終値は830.39で前週末(11日)に比べて85.22ポイント(9.29%)下落した。取引時間中ベースの週間安値は15日の725.90で09年3月以来、終値ベースの週間安値は15日の766.73で09年3月以来の安値水準だった。(情報提供:日本インタビュ新聞社=Media-IR)
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※この記事は日本インタビュ新聞社=Media-IRより提供を受けて配信しています。
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