新聞に載らなかった菅首相の会見:「首相会見」の模様を官邸側から再現

2010年12月7日 18:44

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記事提供元:日本インタビュ新聞社

菅首相は、6日夕、首相官邸で3日に臨時国会が閉幕したことを受けて記者会見した。その事は7日朝刊の新聞各紙に載ったが、内容は「内閣改造」や「連立、「問責決議」「小沢氏の国会招致」など、政局にまつわるものに集中していた。勿論これは当然のことで、国民の関心もそこにあることは間違いない。

菅首相は、6日夕、首相官邸で3日に臨時国会が閉幕したことを受けて記者会見した。その事は7日朝刊の新聞各紙に載ったが、内容は「内閣改造」や「連立、「問責決議」「小沢氏の国会招致」など、政局にまつわるものに集中していた。勿論これは当然のことで、国民の関心もそこにあることは間違いない。[写真拡大]

【「霞ヶ関発・兜町着」直行便】

■オープンスカイやビザ緩和など「成果」と強調

  菅首相は、6日夕、首相官邸で3日に臨時国会が閉幕したことを受けて記者会見した。その事は7日朝刊の新聞各紙に載ったが、内容は「内閣改造」や「連立、「問責決議」「小沢氏の国会招致」など、政局にまつわるものに集中していた。勿論これは当然のことで、国民の関心もそこにあることは間違いない。だが、首相はその会見でもっと「他の事」も話しているので、それを報道しないと言うのも「フェア」でないと思われる。まあ、殆んどが首相の自慢話、手柄話みたいなところもあるが、一国の首相の発言なのだから、もう少し丁寧に聞くことだけは聞いた方がいいと思う。以下、「首相会見」の模様を官邸側から再現するとこうなる。(出典は民主党のホームページ)

  (臨時国会を振り返って)国内外ともに実り多いものだった。補正予算の成立によってジョブサポーターの倍増、妊婦検診が14回まで無料になった。レアアース探索への資金を投入など、先に決定・実施した予備費を活用した緊急対策、さらには本予算と合わせ、雇用確保と経済成長に向けて進むことができた。外交では、APECで横浜宣言を採択した。ベトナムを公式訪問し、原子力発電の発注を受け、また、レアアースの開発で合意した。

  さらに、貿易の自由化と農業の再生を両立させる方針を確定し、「食と農林漁業の再生実現会議も設置、その一環として4日に千葉の農家を訪問し、野菜を単に作るだけでなく、カット、容器詰めまで行うことで1次産業の6次産業化に成功している若手90人の農家と意見交換した。

  (今後の内閣の方針については)まずは予算編成。いま7合目から8合目で大きな課題を決める段階。基礎年金の国庫負担分、子ども手当の増額、一括交付金、法人税を私自身の責任で決めていく。基礎年金の国庫負担については50%維持で予算を編成する。

  総理は重い立場で、発言は慎重に言葉を選んできた。そのことが元気がないと見られてきたが、これからは直接国民に自分の意見を訴えていきたい。

  (何をしたい内閣なのか伝わらないとの質問に)指摘されたことだけの対応に汲々としているわけではない。アメリカとのオープンスカイ、観光客を増やすためのビザ発行条件の緩和などに取り組んできた。この20年間日本は低迷してきた。このままでは衰退する。いまは分水嶺。そのために所信表明で掲げた5つの課題を、先送りせずに解決に向け取り組む。

  まるで、「政府広報」みたいになってしまったが、新聞やテレビなどのメディアを通じてばかりではなく、首相の言ったこと、言いたいことを、なるべく「生」(ナマ)で聞いたり読んだりして、是非を判断することも大事だろう。(情報提供:日本インタビュ新聞社=Media-IR)

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