「オロナミンC」の大塚HDが12月15日新規上場、株式市場圧迫の心配も

2010年11月13日 14:41

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記事提供元:日本インタビュ新聞社

■時価総額は薬品株で4位クラスの大型銘柄に

  東京証券取引所は12日、「オロナミンC」や「ポカリスエット」の大塚製薬などの持株会社・大塚ホールディングス(東京都・千代田区)の新規上場承認を発表した。公開価格決定日は12月6日、上場予定日は12月15日。銘柄コード番号は「4578」。所属部は公開価格決定後に決定する予定で、東証1部への直接上場になる可能性がいわれている。主幹事は野村証券。

  大塚ホールディングスの新規上場では、公募新株発行3867万8800株、自己株式の処分による公募4132万1200株を実施。ほかに株式売り出しを1000万株、追加需要を見込むオーバーアロットメントによる売り出し450万株を予定する。

  業績は2010年3月期の連結売上高が1兆0842億円(前期比13.4%増)、営業利益は984億円(同7.6%増)、純利益は674億円(同43.2%増)。

■一時的に市場圧迫の懸念も

  新規上場の予想発行価格は2400円前後とみられ、これに基づくと時価総額は1兆3300億円規模になり、医薬品銘柄としては武田薬品工業 <4502> 、2位のアステラス製薬 <4503> 、3位の第一三共 <4568> に次ぐ規模の大型株になる。

  公募増資と売り出しによる市場からの調達規模は2160億円と伝えられ、今年4月に上場した第一生命保険 <8750> 以来の大型上場になり、一部では、株式市場からの資金吸収などにより一時的に全体を圧迫するとの懸念が出ている。(情報提供:日本インタビュ新聞社=Media-IR)

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