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ナック Research Memo(5):2027年3月期は増収増益予想。成長投資を加速させ、売上規模拡大を目指す(1)
*11:45JST ナック Research Memo(5):2027年3月期は増収増益予想。成長投資を加速させ、売上規模拡大を目指す(1)
■ナック<9788>の今後の見通し
1. 2027年3月期の業績見通し
2027年3月期の連結業績は、売上高63,500百万円(前期比7.8%増)、営業利益2,800百万円(同12.7%増)、経常利益2,800百万円(同12.6%増)、親会社株主に帰属する当期純利益1,700百万円(同4.2%増)と増収増益を見込んでいる。事業セグメント別では、売上面は各事業とも堅調な伸びを見込むなか、特に建築コンサルティング事業や美容・健康事業が2ケタと大幅な伸長を予想している。利益面では住宅事業が減益を見込むものの、その他の事業では堅調な伸びを予想し、特に建築コンサルティング事業と美容・健康事業は増収効果に伴い大きな増益を見込む。その他部門については新規事業の展開が中心となるため引き続き損失を予想する。施策面では現在の中期経営計画の達成に向けて引き続き成長投資に注力する。売上拡大のための新規出店や新サービスの開発、販促活動に対する投資を推進し、各事業で顧客数の拡大を図るほか、既存事業の枠にとらわれない新規事業開発やM&Aを進める。
2. セグメント別の見通し
(1) クリクラ事業
売上高は17,000百万円(前期比5.9%増)、営業利益は1,980百万円(同7.3%増)と増収増益を見込む。「クリクラ」では既存顧客での複数年プラン導入が進み、新規顧客に対しても積極的に提案している。これにより、顧客基盤の拡大と、顧客の定着からLTV(Life Time Value:顧客生涯価値)の向上をねらう。また、CRM強化による顧客満足度の向上や、動画教育ツールを活用したラストワンマイル担う配送員のスキルアップ、ブランド・コミュニケーション戦略刷新に基づくプロモーション、システムインフラ「CrePF(クリクラプラットフォーム)」の加盟店導入拡大、といった従来からの施策を引き続き推進する。
(2) レンタル事業
売上高は18,500百万円(前期比3.1%増)、営業利益は1,520百万円(同2.5%増)を見込む。ダスキン事業での新規出店やM&Aによる営業エリア拡大のほか、顧客属性に合わせて取り扱う副商材の対象領域を拡大し、定期顧客へのクロスセルにより売上拡大を図る。また、ケアサービス部門で業務効率改善に向けた拠点の最適化を進める。M&Aについては、2026年3月期に(有)ダスキンヤマナカを子会社化、吸収合併したが、2027年3月期においても他のダスキン加盟店の事業承継等の課題への対応策の1つとして積極的に取り組む。ウィズ事業では顧客に合わせた多種多様な副商材の販売を強化し売上につなげる。アーネストでは人手不足を補うため、外国人スタッフを教育し、ホテル清掃等のインバウンド需要に対応する。キャンズではダスキン事業の法人営業部門との連携を強化し、受注数と営業エリアの拡大を目指す。
(3) 建築コンサルティング事業
売上高は5,800百万円(前期比17.6%増)、営業利益は230百万円(同150.0%増)を見込む。コンサルティング部門では、主要顧客である地場工務店の業況が改善しない状況を踏まえ、他業態への販売も視野に入れ、汎用性の高いAIツール「NAC AI TOOL」に加え、中小企業向けAI研修をサービスとして展開していく計画だ。「NAC AI TOOL」は、顧客との商談内容を学習し、プレゼンテーションや見積もりの資料を作成するほか、取引先との受発注を効率化する機能を有する。併せて、ツール活用に向けた研修サービスも提供する。これにより収益獲得機会を拡げ、業績につなげる構想である。なお、これらAIやDXツール活用においては補助金等を積極的に活用し、顧客企業の負担を軽減する。ナックハウスパートナーでは、住宅ネットワーク事業において、外部協力先との関係強化により新規加盟店の開拓や受注獲得の強化を図る。スマートエネルギー事業では、販売・施工・提案のワンストップサービスを強化し、優位性を築く。
(4) 住宅事業
売上高は12,400百万円(前期比6.1%増)、営業利益は260百万円(同6.5%減)を見込む。ケイディアイでは、重点エリアの都内23区の再開拓に注力するため、同エリアの用地仕入れを強化し優良在庫の確保を図る。採算性を重視して仕入対象を厳選し、販売時の利益確保を目指す。(株)ジェイウッドでは、既存顧客を起点に新規顧客の紹介やアフター受注等、効率的な営業活動を行う。そのほか、SNSを活用した大型リゾート建築や高付加価値住宅建築のブランド確立の施策を進める。秀和住研は2026年4月に子会社の秀和を吸収合併したが、建築基準法改正を追い風として、長期優良住宅、GX(脱炭素化)志向型住宅、ZEH(Net Zero Energy House)水準住宅といった高付加価値住宅への対応を強化し、販売ラインナップを増強する。
(5) 美容・健康事業
売上高は7,700百万円(前期比15.0%増)、営業利益は320百万円(同29.6%増)を見込む。JIMOSでは売上拡大に向けて積極的な投資を行う。「MACCHIA LABEL」ではWeb広告等の広告投資を引き続き積極的に行う。従来からの人気商品である薬用クリアエステヴェールに加え、最近では基礎化粧品のマイクロバブルラインの化粧水や乳液等の人気が高まっており、引き続き広告宣伝を強化する。「SINN PURETE」ではEC販売に加え、商業施設や大手百貨店での直接販売を強化する。トレミーは2026年4月に(株)ベルエアーを吸収合併したが、ベルエアーのサプリメント販売も含め、製造・薬事・研究・営業・健康食品の各部門の連携を強化し、シナジーを追求する。そのほか、従来の化粧品に医薬部外品を含めた製品展開で商品ラインナップを強化し、売上拡大につなげる。
(6) その他
その他事業では、売上高2,000百万円(前期比3.5%増)、営業損失180百万円(前期は231百万円の損失)を見込む。「Yesmart」事業では新規出店は抑制して既存の7店舗に集中し、競合との差別化を図る。商品ラインナップの開拓や仕入コストの削減を推進するほか、売り場の改善、店内イベント・キャンペーンに注力し、集客力を強化する。TOMOEワインアンドスピリッツではオンライン注文の拡大推進のほか、業務効率化に取り組む。また飲食業を中心とした業務用マーケットを開拓する。ナックライフパートナーズでは、適地を開拓して積極的に「買取大吉」を新規出店するとともに、新たなフランチャイズ事業への加盟を検討する。
(執筆:フィスコアナリスト 村瀬 智一)《HN》
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