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『アブソリュート・バットマン』CGアニメ化決定!DC初のテレビアニメ『ジョーカー』も始動
DCスタジオとワーナー・ブラザース・アニメーションは、フランスで開催されたアヌシー国際アニメーション映画祭にて、大ヒットコミック『アブソリュート・バットマン』の大人向けCGアニメシリーズ化を発表した。原作者のスコット・スナイダーがショーランナーを務める。さらに、DC史上初となるオリジナルテレビアニメシリーズ『Joker: Laugh Riot』の制作も明らかになったが、いずれも配信プラットフォームや公開時期は未定となっている。
■アヌシーでDCとワーナーが初の共同発表
スコット・スナイダーによる大ヒットコミックシリーズ『アブソリュート・バットマン』のアニメ化が正式に決定した。スナイダー自身がショーランナーを務める。DCスタジオとワーナー・ブラザース・アニメーションは、現地時間2026年6月25日午前(日本時間同日夜)、フランスで開催されたアヌシー国際アニメーション映画祭にて、この大人向けアニメシリーズを発表した。両スタジオが同映画祭の66年の歴史の中で共同プレゼンテーションを行うのは今回が初めてであり、米Deadline誌によると、会場は大きな拍手と歓声に包まれたという。
スナイダーは製作総指揮およびショーランナーを務め、コミック版で躍動感あふれるマンガ風の作画を担当したニック・ドラゴッタがプロデューサーとして参加する。これにより、原作のクリエイティブなパートナーシップがそのまま映像化へと引き継がれることになる。
この発表が業界で重視される背景には、原作コミックの圧倒的な商業的成功がある。2024年10月の創刊以来、『アブソリュート・バットマン』は600万部以上を売り上げ、第1号は11刷を数える。クラシックなDCヒーローを、資産や権力を持たない労働者階級のアンダードッグ(弱者)として再定義する「アブソリュート」ラインの全タイトルが、2025年のベストセラーコミックのトップ10にランクインした。業界の追跡データによると、この好調な業績により、DCは今世紀に入って初めて市場シェアでマーベルを上回ったと報じられている。
■『アブソリュート・バットマン』とは? 労働者階級のヒーロー像
『アブソリュート・バットマン』は、おなじみのキャラクターの外見だけを変えたものではない。本作では、ブルース・ウェインを24歳のブルーカラーの土木エンジニアとして再構築している。彼は家族の資産を持たずにクライム・アレイで生まれ育ち、遺産ではなく必要に迫られて自らを鍛え上げ、自作の装備と知恵だけで自警活動を行っている。この世界では、アルフレッド・ペニワースはウェインに仕える身ではなく、彼を調査するMI6のエージェントであり、ジョーカーは代々の富と世界的な影響力を持つ冷酷で計算高い大富豪として描かれる。これらは、バットマン神話における従来の権力ダイナミクスを覆す設定となっている。
ドラゴッタがデザインしたこのバットマンは、資金力のないヒーローが肉体的な威圧感でそれを補う必要があるという論理に基づき、過去のアニメや実写作品を大きく上回る約1.98メートルの巨体として描かれている。コスチュームは完全に自作で機能性を重視しており、胸のエンブレムは取り外してバトルアクスになり、カウルの耳は投げナイフとして使用可能で、ケープは布ではなく金属製のテザーで構成され、戦闘時にはフックやグラップリングスパイクとして機能する。
スナイダーは、アブソリュート・ユニバースにおけるバットマンを、悪役が制度的な権力と富を握るシステムの中で、それに抗う「小さな混沌」として構想した。この物語のドラマの原動力は、既存の秩序を守るダークナイトではなく、下層から秩序を攻撃する者の姿である。
■スタジオトリガーの夢からCGの現実へ:アニメーションのビジュアル
アニメ版『アブソリュート・バットマン』は、ワーナー・ブラザース・アニメーションが制作するCGアニメーション作品となる。原作コミックがマンガや日本のアニメから強い視覚的影響を受けており、ドラゴッタ自身も日本のアニメスタイルでの映像化を望んでいたものの、今回は「アニメ(anime)」ではなくCG作品として制作される。ドラゴッタは2025年11月、League of Comic Geeksのフォーラムで行われたAMA(Ask Me Anything)にて、「スタジオトリガーによる『アブソリュート・バットマン』のアニメを見てみたい」と語っていた。スタジオトリガーは『サイバーパンク: エッジランナーズ』などで知られ、ドラゴッタの描く躍動的なビジュアルスタイルに合致するスタジオである。
しかし、今回発表された制作体制は異なる。ワーナー・ブラザース・アニメーションが自社内で大人向けのCGアニメシリーズとして制作する。この決定は、ドラゴッタのデザイン言語を映像化する上で重要な意味を持つ。特に、従来のアニメにおける布製のケープとは異なる動きをする金属製テザーのケープは、単なる小道具ではなく、生きているキャラクターの一部としてシミュレートできるCGのパイプラインを必要とする。また、規格外のキャラクタープロポーションを再現するためには、一般的なスーパーヒーローの体型とは異なるリギングが必要となる。ワーナーの制作陣がドラゴッタのコミックが持つ躍動感をどこまで再現できるかが、今後の注目点となるだろう。本作の配信プラットフォームや公開時期は現時点では未定である。
■DC初のテレビアニメシリーズ『Joker: Laugh Riot』
『アブソリュート・バットマン』の発表に加え、DC初となるオリジナルテレビアニメシリーズの制作も発表された。『Joker: Laugh Riot』は、日本のSOLA Entertainmentとの共同制作となり、監督は『映画 ベルセルク 黄金時代篇』や『ロード・オブ・ザ・リング/ローハンの戦い』などで知られる青木康浩が務める。製作総指揮には、近年の『ウォッチメン』や『クライシス・オン・インフィニット・アース』のアニメ化を手がけたベテランプロデューサーのジム・クリーグが名を連ねる。
本作の前提は、ジョーカーの典型的な役割を反転させたものである。バットマンが殺害された世界で、宿敵を失ったジョーカーは、犯人を突き止めるためにゴッサムの裏社会を巻き込む暴力的な捜査を開始する。公式のあらすじによると、ジョーカーはヴィランというよりもヴィジランテ(自警団員)に近い立場に追い込まれ、バットマンのいない世界で自分自身を見失っていく姿が描かれる。本作は制作が決定した段階であり、放送局や配信プラットフォーム、公開時期は未定となっている。
なお、「DC初のテレビアニメシリーズ」という位置づけには正確な定義がある。DCは過去に『ニンジャバットマン』(2018年)や『異世界スーサイド・スクワッド』といった日本のアニメスタイルの映像作品を制作しているが、今回の『Joker: Laugh Riot』は、映画やスピンオフではない、DC史上初のオリジナルテレビアニメシリーズというマイルストーンになる。
■その他の新作:『クリプト』や既存シリーズの続報
アヌシーでは、3つ目の新規プロジェクトとして、タイトル未定の『クリプト(Krypto)』シリーズの開発も発表された。本作は子供向けのアニメ作品で、製作総指揮は『スポンジ・ボブ』や『チャウダー』などで知られるベテランのC・H・グリーンブラットが務める。スーパーマンやスーパーガールと一緒にいないとき、クリプトが近所に住むうだつの上がらない犯罪者志望のグループと行動を共にするという設定だ。愛らしくも破壊的なエネルギーを持つクリプトに振り回されながら、グループの面々が本人の意思に関わらず更生していくコメディタッチの作品となる。本作は現在開発中であり、プラットフォームや公開時期は未定である。
さらに、既存シリーズのアップデートも行われた。ブルース・ティム、J・J・エイブラムス、マット・リーヴスが手がける1940年代を舞台にしたノワール調のアニメ『バットマン:ケープド・クルセイダー』シーズン2は、2026年7月31日にPrime Videoにて全10話が一挙配信される。2024年に配信されたシーズン1は、Rotten Tomatoesで94%の支持率を獲得している。
このほか、トム・キングの受賞コミックを原作とする『Creature Commandos』や『Mister Miracle』のプレゼンテーションも行われ、会場から強い関心を集めた。『ティーン・タイタンズGO!』はシーズン10の制作が決定し、DC最長寿のアニメシリーズとしての記録を更新する。Adult Swim向けには『Get Jiro』が2026年秋にプレミア上映される予定。さらに、若い視聴者向けとして『My Adventures with Green Lantern』『Starfire!』『DC Super Powers』が開発中であることが明かされた。
今回発表されたラインナップの広さは、大人向けアニメから子供向けコンテンツ、日本のアニメ、複数プラットフォーム向けの配信限定作品まで多岐にわたり、DCのアニメーション展開が過去10年間で最も意図的かつ大規模に進められていることを示している。
■注目ポイントQ&A
●『アブソリュート・バットマン』のアニメシリーズはどのプラットフォームで配信されますか?
現時点では、配信プラットフォームや放送局は確定していません。本作はDCスタジオとワーナー・ブラザース・アニメーションによって開発中であることが発表された段階であり、制作が進んだ段階でプラットフォームが発表される見込みです。
●『アブソリュート・バットマン』のアニメシリーズに原作者は関与していますか?
はい、原作コミックの脚本を手がけたスコット・スナイダー氏がエグゼクティブプロデューサー兼ショーランナーを務めます。また、作画を担当したニック・ドラゴッタ氏もプロデューサーとして参加し、オリジナルのクリエイティブコンビが維持されます。
●『アブソリュート・バットマン』のアニメシリーズは日本のアニメ(anime)スタイルですか?
いいえ、本作はワーナー・ブラザース・アニメーションが内製するCGアニメーション作品であり、日本のアニメではありません。作画のドラゴッタ氏は過去にスタジオトリガーによるアニメ化を希望する発言をしていましたが、実際の制作はCGアニメーションとして進められます。
●DC初のテレビアニメシリーズとは何ですか?
同時に発表された『Joker: Laugh Riot』が、DC史上初のオリジナルテレビアニメシリーズ(anime television series)となります。日本のSOLA Entertainmentが制作し、青木康浩氏が監督を務めます。バットマンが殺害された世界で、ジョーカーが犯人を捜すというストーリーです。
元記事: Absolute Batman Animated Series: Snyder Showrunner, Joker Anime Greenlit at Annecy
※この記事はTech Timesから提供を受けた記事を日本向けに翻訳・編集したものです。
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