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キオクシア、日中急落からPTS急反発 純利益計画を材料視 株価の行方は?
キオクシアホールディングスが、夜間取引でストップ高となる急反発を見せた。4~6月期の純利益を8,690億円とする計画が買い材料視されている。
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15日の日中取引では終値4万4,450円、前日比4,010円安の8.27%安だっただけに、決算後の買い直しが短期需給を大きく揺らしている。日中の急落と夜間の急反発が同日に並んだことで、材料の評価以上に、短期資金の入れ替わりが焦点になりやすい局面だ。
会社開示によると、2026年3月期は売上収益2兆3,376億円、営業利益8,703億円、純利益5,544億円だった。2027年3月期第1四半期は、売上収益1兆7,500億円、営業利益1兆2,980億円、純利益8,690億円を見込む。業績面では強い内容だが、通期予想ではなく四半期予想である点は確認が必要である。
■株価の行方は?
週明けの市場では、好決算そのものよりも、急落後に夜間で買い戻された需給の強さを読む動きが出てくるとみられる。材料を確認した新規資金と、日中に売った投資家の買い戻しが同時に入りやすいためだ。
一方で、日中の急落局面で戻り待ちとなった売り圧力や、夜間の急騰を受けた短期筋の利益確定売りが、上値を阻む要因として警戒される。
また、AI向け需要を巡る情報は続報が出やすい材料である。
キオクシアHDは、データセンターおよびエンタープライズ向けでAI用途サーバー需要が増加し、フラッシュメモリ市場の拡大が続いていると説明した。これはNAND価格の動向など追加情報の供給源があるため、短期のテーマ物色にとどまらず、次の確認材料へつながりやすい。
もう一つ示唆されるのは、SSD・ストレージ売上の拡大が市場心理と需給を同時に支える可能性だ。会社資料によれば、第4四半期の売上収益1兆29億円のうち、同部門が6,003億円に拡大した。AIサーバーに不可欠な大容量SSDの需要増と結び付けば、一過性の決算通過に伴う買いにとどまらない。生成AIインフラ関連の中核テーマとして、市場で物色が持続する根拠になり得る。
今後は、4~6月期計画の強さを市場がどこまで持続材料として読むかが焦点となる。
上方向では、寄り付き後も売買代金を伴い、AI向け需要やSSD・ストレージの成長期待が市場心理を支え続けるかが目安となる。
下方向では、夜間高を織り込んだ後に出来高が細り、通期の不確実性やメモリ市況の循環性が意識される場合、利益確定が優勢になりやすい。(記事:インベストメディアワークス・記事一覧を見る)
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