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KDDIが自社株買いと償却で大規模株主還元 株価の反応は?
●KDDIが株式公開買付けを実施
通信大手KDDI(東証プライム 9433)が大規模な株主還元策に打って出る。
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同社は12日、京セラとトヨタ自動車を応募予定株主とする自己株式の公開買付けの実施を発表した。
自社株買いの総額は最大3,000億円で、前記2社から2,500億円分買い付け、残り500億円分は市場から買い付ける予定だ。期間は13日から2027年1月31日まで。
13日に発表した三井住友フィナンシャルグループの自社株買いが最大1,800億円であるから、KDDIの自社株買いの規模の大きさがわかる。
子会社による粉飾決算(架空取引)発覚で株価が低迷していたKDDIだが、今後の株価の動きに注目したい。
●買付と同時に自社株償却も実施、株式価値向上へ
KDDIは公開買付けと同時に、自社株の消却も行う。
消却する株数は約1億8,000万株で発行済み株式数の4.31%に当たる規模だ。
消却によって発行済み株式数が減少するため、1株当たりの利益が増えて株式価値が向上する。その分PER(株価収益率)が下がるため、割安感が出て株価の上昇につながる可能性が高い。
消却予定日は5月29日となっているので、実質6月1日取引から株価指標に反映される。
●自社株買いを好感して株価は上昇
大規模な自社株買いを好感して株価も大きく反応した。発表翌日13日の株価は11円高(2,540.5円、終値以下同)と小幅の上昇に止まったが、14日は大きく反応して前日比105円高(2,645.5円)の高値引けに買われている。
続く15日も78.5円高(2,724円)で2日連続の高値引けと買いが優勢な状況だ。それだけ今回の大規模な株主還元策のインパクトが大きいのだろう。
●KDDIの今期業績見通しは?
KDDIの今期業績見通しも確認しておこう。
同社の2027年3月期業績予想は、売上高6兆4,100億円(前年同期比5.6%増)、営業利益1兆2,100億円(同5.0%増)、当期利益7,310億円(同2.7%増)となっている。
前期は粉飾決算の影響が171億円あったが、過去最高益を更新しており、同社の経営基盤の強さが改めて浮き彫りになった形だ。
KDDIには子会社auフィナンシャルホールディングスの上場準備という材料もあり、今後具体化すればさらに市場の注目が集まるかもしれない。(記事:丸山優太郎・記事一覧を見る)
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