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NTT、TBSとIOWNで3000km遠隔GPU接続を実証、低遅延・ゆらぎなしを確認
■バーチャルプロダクション高度化へ前進、長距離リモート映像制作を確認
NTT<9432>(東証プライム)は11月14日、TBSホールディングス<9401>(東証プライム)傘下のTBSテレビおよびTBSアクトと共同で、IOWN APNを活用した映像制作向けGPUの約3000km長距離リモート接続の実証に成功したと発表した。IOWN APNの低遅延性とゆらぎなしの伝送特性により、バーチャルプロダクションに用いるゲームエンジンとGPUを遠隔の共通基盤へ柔軟に割り当てできることを確認した。スタジオ側に高性能機材を常設せずとも、従来と同等品質のリアルタイム映像制作を実現できる点が大きな成果となった。本取り組みはNTT R&D FORUM 2025 IOWN∴Quantum Leapで展示予定である。
今回の実証は、人口減少に伴う映像・音声技術者不足や、現場への多人数派遣の負荷など、映像制作現場が抱える課題を踏まえたものだ。バーチャルプロダクションはロケーション撮影や大規模セットの代替手法として普及が進む一方、GPU需要や電力負荷が増大する課題があった。これに対し、各地に分散したGPUをIOWN APNで接続することで、5フレーム(約84ms)の遅延範囲で高精細映像を安定伝送できることを確認した。さらに、NVIDIA RivermaxやSMPTE ST2110規格の採用により、非圧縮映像をGPUメモリダイレクトで低遅延送信する仕組みも実証した。
また、GPU管理基盤にはLIQID社のCDIを活用し、複数GPUの動的割り当てを可能にした。TBSアクトはドラマや音楽番組のAR/XR演出において、必要なリソースを実用的な遅延範囲で拡張できることを評価した。これにより、電源容量・排熱負荷の軽減と、番組内容に応じたスケーラブルな制作環境の構築が可能となった。NTT、TBSテレビ、TBSアクトの3社は、今後も映像・音声プロダクションDXの高度化と業界全体の効率化に向けて連携を継続する方針である。(情報提供:日本インタビュ新聞社・株式投資情報編集部)
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※この記事は日本インタビュ新聞社=Media-IRより提供を受けて配信しています。
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