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京都・寺町通、ふるさと納税型のクラファンで歩行者天国 商店街が寄付募集へ

歩行者天国の開催資金をクラウドファンディングで募集する商店街振興組合寺町会の一角(京都市発表資料より)[写真拡大]
京都市中心部を南北に貫く寺町通の店主らでつくる商店街振興組合寺町会は、二条-丸太町間(中京区)で歩行者天国など地域のにぎわい創出事業を実施する資金を、14日からふるさと納税型クラウドファンディングで募る。事業を支援する京都市が明らかにした。
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ふるさと納税型クラウドファンディングは、ボーダレス・ジャパンが運営するクラウドファンディングサイト「ふるさと納税for Good」上で2026年3月27日まで実施する。歩行者天国などは2026年中に開催する予定で、目標額に達しなかった場合も規模を縮小するなどして実行する。
寄付が目標を超えた場合は、寺町会のにぎわい創出にさらに役立てるほか、京都市が実施する商店街支援事業の財源に活用する。寄付者には商店街振興組合寺町会から寄付に応じた返礼が予定されている。
ふるさと納税型クラウドファンディングは、地方自治体または自治体が認定した団体などがプロジェクト実行者になり、共感してくれる人から寄付を募る仕組み。寄付金額に応じて寄付者の所得税と住民税が控除されるほか、市外の企業が10万円を超す寄付をすれば、企業版ふるさと納税となり、寄付額の最大9割に相当する法人税などが軽減される。
寺町通は、鞍馬口通との交差点(北区)から五条通との交差点(下京区)まで約4.6キロを南北に結ぶ。平安京の東端だったが、戦国時代の相次ぐ戦乱で右京が衰退する中、豊臣秀吉が沿線に寺を集めたことから、その名がついた。
このうち、二条-丸太町間は街路樹のある歩道付き道路で、京都らしい風情を漂わせる京町屋や町屋風の木造店舗もあり、約70店が寺町会を組織している。増え続ける訪日客は四条河原町(中京区、下京区)から祇園(東山区)に集中しているが、訪日客らを地域に呼び込み、気軽に交流できる場所にしようと歩行者天国が企画された。(記事:高田泰・記事一覧を見る)
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