シャープ、2027年度にEV市場参入へ コンセプトモデル第2弾も公開

2025年10月25日 11:56

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LDK+(写真:シャープ発表資料より)

LDK+(写真:シャープ発表資料より)[写真拡大]

 シャープは24日、2027年度にEV(電気自動車)を発売すると発表した。親会社の鴻海(ホンハイ)と連携して開発を進めており、10月30日から11月9日に開催される「Japan Mobility Show 2025」では、コンセプトモデル「LDK+」の第2弾を初公開する。

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 シャープは、2024年9月にEV事業への参入を発表し、同時期に「LDK+」コンセプトの第1弾を発表した。シャープ独自開発のAI技術「CE-LLM」やAIoT技術などを組み合わせ、EVを住空間やエネルギー機器とつなぎ、快適かつサステナブルな生活を提案している。将来的には、自社の家電製品とEVの連携も考えているという。

 「Japan Mobility Show 2025」で公開予定の「LDK+」第2弾は、「リビングルームの拡張空間」として使えることを目指している。

 シャープは、自動車は移動している時間よりも、停車している時間の方が長いことに着目。停車時間を有効活用するため、シアタールームやリモートワークなどにLDK+を役立てようとしている。

 運転席と助手席の間のコンソールボックスには、テーブルやプロジェクターを配備。運転席は後ろ向きに回し、後部座席と対面させられる仕組みだ。この状況で後部座席上部のスクリーンを下ろし、映画を楽しんだり、オンライン会議を開いたりできるという。

 さらに家庭内の家電とEVが連携できるように、AIと家電をつなぐ「AIoTプラットフォーム」を活用。AIが居住者の生活パターンや嗜好を学習し、新しいライフスタイルをサポートする。V2H(Vehicle to Home)システムとの連携で、太陽光発電や住宅用蓄電池と組み合わせたエネルギーマネジメントも可能としている。

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