関連記事
入間市、都市公園にスーパー誘致 屋上活用して立体的な公園整備も
埼玉県入間市が狭山台土地区画整理事業の公園用地として確保しながら、財政難で事業化できていなかった広さ約2ヘクタールの土地(入間市狭山台)にスーパーを誘致し、屋上を活用した立体都市公園として整備することを決めた。
【こちらも】京都・東山二条でイオン店舗が復活へ かつての現存最古店閉店から4年
都市公園に商業施設などを設置・運営する民間企業を誘致して民間活力で公園整備をするパークPFIと、都市公園の区域を立体的に定めて公園と一体で民間施設を整備する立体都市公園制度を組み合わせている。
公園用地は「ハーモニー・ヒルズ・パーク」のプロジェクト名称がつけられ、大和ハウスグループの大和リース、スーパーのベルクなどで構成する「入間狭山台つながりパートナーズ」が公募で設置者に決まった。公園名称は命名権売却で決める予定。
商業施設は、ベルクが運営するスーパーとドラッグストア、100円ショップ、カフェを誘致する計画。スーパーの屋上を「あおぞら広場」と銘打った広さ約4,800平方メートルの立体都市公園として整備し、人工芝の多目的広場やジョギングコース、ウッドデッキのテラスなどを設ける。
その周囲に広さ約1.2ヘクタールの地上公園を置き、大型遊具やバスケットボールゴール、ウォーキングコース、草地型ビオトープ、花壇などを設置する。入間市は2026年1月から工事に入り、2028年3月末のオープンを目指している。
この土地は狭山台土地区画整理事業の公園用地として確保されたが、市の財政上の問題で公園化できないでいた。狭山台地区は2022年に近隣の大型スーパーが閉店し、半径2キロにスーパーがない状態に陥った。
住民から買い物できる施設の誘致を求める声が上がり、入間市はスーパーと都市公園を両立する方策としてパークPFIと立体都市公園制度を組み合わせて整備することにした。スーパーを立てて公園整備する手法は全国2例目で、本州では初めてになるという。(記事:高田泰・記事一覧を見る)
スポンサードリンク
関連キーワード



