関連記事
Jトラストの第2四半期は円換算後の収入減少などで売上収益7%減、通期では5.4%増の見通し継続
(決算速報)
■営業利益は東南アジア事業での償却終了や損害賠償金の計上などあり2.3倍に
Jトラスト<8508>(東証スタンダード)の2025年12月期・第2四半期決算(2025年1~6月・累計:IFRS、連結)は、総収入に相当する売上収益が607億42百万円(前年同期比7.0%減)で微減となった。東南アジア金融事業の「Jトラスト銀行インドネシア」で資金の効率的運用を行ったことにより預金利息収入が増加したことや、国内で「JTG証券」(Jトラストグローバル証券)のトレーディング利益増加といった増収要因の一方で、韓国や東南アジアの金融事業において、現地通貨ベースでは銀行業における貸出金が増加したにもかかわらず、為替の影響(円高)により円換算後の貸出金利息収入が減少したことなどが影響した。
ただ、営業利益は607億42百万円(前年同期の2.3倍)と急増した。不動産事業での販売原価減少や、韓国金融事業での調達金利の低下、カンボジアを拠点とする「Jトラストロイヤル銀行」での無形資産の償却終了、さらに「Jトラストアジア」において受取損害賠償金7億53百万円を計上したことなどなどが寄与した。一方、親会社の所有者に帰属する中間利益は、為替相場が円高に振れ、外貨建て資産負債の評価替えによる為替差損を計上したことなどにより13億90百万円(同49.7%減)となった。
今期・25年12月期の連結業績予想は、当中間期の業績が概ね計画どおり推移していることから、2月に開示した予想から変更はないとし、営業収益は1351億円(前期比5.4%増)、営業利益は111億円(同77.5%増)、親会社の所有者に帰属する当期利益は65億円(同7.6%増)を各々継続した。米国による関税措置、為替相場変動の影響等については依然不透明なため反映していないとした。
配当は、既に公表しているとおり、通期17円(期末のみ実施、普通配当16円+記念配当1円、前期比3円増)を予定している。(HC)(情報提供:日本インタビュ新聞社・株式投資情報編集部)
【関連記事・情報】
・【株式市場特集】利上げなら銀行・円高メリット株、据え置きなら不動産株、日銀金融政策の行方(2025/07/28)
・【株式市場特集】「九州シリコンアイランド相場2.0」到来か:半導体、地銀、インバウンドが牽引(2025/07/22)
・【商用核融合炉へ挑戦】世界初の商用利用可能な核融合炉実現を目指す、2030年代に「実用発電」達成へ(2025/07/15)
・【株式市場特集】訪日客数好調でインバウンド関連株に注目、ホテル・リユース・交通株が有望(2025/07/14)
※この記事は日本インタビュ新聞社=Media-IRより提供を受けて配信しています。
スポンサードリンク

