【株式市場】日経平均は14円安となり小反落、後場中盤まで上げた半導体株が急激に値を消し重荷に

2025年7月16日 16:09

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記事提供元:日本インタビュ新聞社

【日本インタビュ新聞社・Media-IR 株式投資情報編集部】

◆日経平均は3万9663円40銭(14円62銭安)、TOPIXは2819.40ポイント(5.91ポイント安)、出来高概算(東証プライム)は15億6937万株

 7月16日(水)後場の東京株式市場は、世界的な半導体製造装置の大手ASML(オランダ)と台湾TSMCの四半期決算が中盤に予定され、好決算への期待からアドバンテスト<6857>(東証プライム)などの半導体関連株が13時過ぎにかけて一段ジリ高となり、猛暑効果への期待などからキリンHD<2503>(東証プライム)などのビール3銘柄も一段と上げた。ただ、自動車株は円安にもかかわらず安いままで、半導体株もレーザーテック<6920>(東証プライム)が14時過ぎから急落して前日比マイナスに転じるなど14時過ぎから続々値を消した。日経平均は13時頃から前場の高値を上回り14時に245円高(3万9923円)まで上げたが、半導体株とともに急激に値を消して大引けは小幅安で反落となった。

 後場は、松屋<8237>(東証プライム)が一段と強含み、他の百貨店株は下げ幅を縮め、円安進行を受けて訪日客回復など期待。オエノンHD<2533>(東証プライム)も一段と強含み、猛暑効果に加え「お中元・お歳暮」廃止と伝えられ好感。日宣<6543>(東証スタンダード)は第1四半期の大幅増益と株主優待の新設が好感されストップ高。RISE<8836>(東証スタンダード)は後場寄り後に急伸し、三井不動産などが半導体分野の拡大拠点として産業創造に向けた新たな共創の舞台として(社)「RISE-A(ライズ・エー)」を設立と伝えられたことに反応とか。グッドパッチ<7351>(東証グロース)は四半期決算と初配当が好感されてストップ高。ヘリオス<4593>(東証グロース)は昼の「CDMO補助金」への採択発表など好感され後場急伸しストップ高。

 東証プライム市場の出来高概算は15億6937万株(前引けは7億3495万株)、売買代金は4兆3945億円(同1兆9247億円)。プライム上場1626銘柄のうち、値上がり銘柄数は568(前引けは630)銘柄、値下がり銘柄数は994(同909)銘柄。

 東証33業種別指数は8業種’前引けも8業種)の値上がりにとどまり、その他製品、情報通信、食料品、倉庫運輸、小売り、ゴム製品、水産農林、非鉄金属、が高かった。(HC)(情報提供:日本インタビュ新聞社・株式投資情報編集部)

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