複合施設「ブルーフロント芝浦」、タワーSが9月1日に全体開業へ

2025年6月13日 09:06

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ブルーフロント芝浦の完成イメージ(野村不動産ホールディングス発表資料より)

ブルーフロント芝浦の完成イメージ(野村不動産ホールディングス発表資料より)[写真拡大]

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  • タワーSのイメージ
  • タワーSの開業スケジュール
  • ツインタワーの構成

 JR東日本と野村不動産が、国家戦略特別区域の特定事業として進めている東京都港区の複合施設「BLUE FRONT SHIBAURA(ブルーフロント芝浦)」のうち、タワーSが9月1日に全体開業することが決まった。11月ごろには浜松町芝大門、竹芝、芝浦の3地区で地域の価値向上を目指す共創型のまちづくり組織「芝東京ベイ」が発足を予定している。

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 ブルーフロント芝浦は、日の出ふ頭や旧芝離宮恩賜公園に近い約4万7,000平方メートルの区域で整備している。地下3階、地上43階のタワーSと、地下3階、地上45階のタワーNで構成する計画。延べ床面積は約55万平方メートルに及ぶ。

 タワーSには商業施設とオフィス、ホテル、タワーNには商業施設とオフィス、住宅が入る。タワーSの商業施設は飲食店を中心とした約40店が出店し、合計約770席の2つのダイニングホールを「街のコミュニティハブ」として活用する。

 ホテルは、日本初進出となる高級ホテル「フェアモント」が高層階に入り、全体開業に先駆けて7月1日にオープンする。「ホテルの中のホテル」といわれる特別フロアの「フェアモントゴールド」や、スパ、屋外テラス、プールなど充実した設備が用意される。オフィスは8月から入居を開始する。

 建物は自然環境と調和した空間に仕上げた。カーテンウォールの外壁は周囲の状況をとらえ、ときに天へ溶け込むよう工夫している。柱を18メートル間隔としたことで室内から空と海、街の景色をダイナミックに堪能できる。海からの風を感じられるテラスも随所に設けた。

 タワーSは2021年に着工し、2025年2月に完成したが、もう一つのタワーNは2027年度に工事に入り、完成は2030年度の予定。まちづくり組織は回遊性の向上施策やスマートシティサービスの提供に加え、芝浦運河沿いに新設する船着き場を運営し、舟運ネットワークの形成に挑むことにしている。(記事:高田泰・記事一覧を見る

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