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巴工業は25年10月期通期業績予想および期末配当予想を上方修正
巴工業<6309>(東証プライム)は6月6日に25年10月期通期連結業績予想および期末配当予想の上方修正を発表した。化学工業製品販売事業の売上高が鉱産関連を中心に想定以上が見込まれるほか、機械製造販売事業の部品・修理の売上高伸長も寄与する見込みだ。積極的な事業展開で収益拡大基調だろう。株価は年初来高値圏だ。そして24年6月の最高値に接近している。利益確定売りをこなしながら上値を試す展開を期待したい。
■25年10月期は上方修正して増収増益幅拡大・過去最高
25年10月期通期の連結業績予想は25年6月6日付で上方修正して、売上高が前期比13.6%増の592億円、営業利益が12.7%増の53億円、経常利益が12.0%増の53億50百万円、親会社株主帰属当期純利益が4.0%増の37億60百万円とした。
前回予想(24年12月11日付の期初公表値、売上高570億円、営業利益49億60百万円、経常利益50億円、親会社株主帰属当期純利益36億20百万円)に対して売上高を22億円、営業利益を3億40百万円、経常利益を3億50百万円、親会社株主帰属当期純利益を1億40百万円それぞれ上方修正した。
前回予想に対して増収増益幅が拡大し、売上高が2期連続過去最高、営業利益と経常利益が5期連続過去最高、親会社株主帰属当期純利益が2期連続過去最高となる見込みだ。化学工業製品販売事業の売上高が鉱産関連を中心に想定以上が見込まれるほか、利益面では機械製造販売事業の部品・修理の伸長も寄与する。積極的な事業展開で収益拡大基調だろう。
配当予想については、25年6月6日付で期末1円上方修正し、第2四半期末73円、期末26円とした。なお25年5月1日を効力発生日として株式3分割を実施しており、株式3分割後に換算すると、24年10月期の48円33銭(第2四半期末21円、期末27円33銭)に対して、25年10月期は50円33銭(第2四半期末24円33銭、期末26円)となる。予想配当性向は40.1%である。
■株価は上値試す
株価は水準を切り上げて年初来高値圏だ。そして24年6月の最高値に接近している。上方修正に対する反応は限定的のようだが、利益確定売りをこなしながら上値を試す展開を期待したい。6月9日の終値は1502円、今期予想連結PER(会社予想の連結EPS125円61銭で算出)は約12倍、今期予想配当利回り(会社予想の50円33銭で算出)は約3.4%、前期実績連結PBR(前期実績の連結BPSを株式3分割後に換算した1314円57銭で算出)は約1.1倍、そして時価総額は約475億円である。(情報提供:日本インタビュ新聞社・株式投資情報編集部)
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※この記事は日本インタビュ新聞社=Media-IRより提供を受けて配信しています。
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